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ビジネス関連書籍の紹介日記です

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン、田口俊樹(訳)

フリーコンサルタントでベストセラー「まず、ルールを破れ」「最高のリーダー・マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと」「最高の成果を生み出す6つのステッップ」(いずれも日本経済新聞社)など作家活動もしているマーカス・バッキンガムと「ポジティブ心理学の祖父」「強みの心理学の父」としてギャラップ社の元会長でもあったドナルド・O・クリフトンの共著です。

本書は、「強み革命」を起こすことを目的に書かれました。

従業員はそれぞれ自分の最も得意な分野というものがあるわけですが、実際に最も得意な分野で仕事をする機会に恵まれている人はおよそ20パーセントしかいません。
企業に勤める従業員のわずか20パーセントしか、自分の強みを毎日発揮できていると感じていないことになります。
大多数の企業が持てる人材の20パーセントしか活かせていない、などと言うと不安を覚えてしまうかもしれませんが、逆にいうと優れた企業になれることへの限りない可能性を秘めているということになります。
収益の増加に拍車をかけ、企業の価値を増すには、内部に目を向け、個々の従業員の埋もれた才能を発揮することにただ力を注げばいいのです。
人の才能は、一人ひとり独自のものであり、永続的なものです。
成長の可能性を最も秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野です。
優れたマネージャーは、この認識に基づきさまざまな業務にあたり、様々な従業員に接しています。
細心の注意を払い、従業員一人ひとりの才能に目を配り、従業員を決まった型にはめず、思い思いのやり方で仕事にあたらせ、従業員一人ひとりに異なった対応をし、最も優れた従業員とのつきあいに最も長くの時間をかけるのが優れたマネージャーのやり方です。
この革新的な認識こそ、新しい企業、より強力な企業、個々の従業員が個々の強みを最大限に活用できる企業を築くためのカギとなります。
そのためには、まずはあなた自身の強みは何か、それをどのように活用すればいいのか、あなたにとって一番強みが発揮できる資質の組み合わせは何か、どのような業務が適しているのか、大勢の中であなたが秀でた才能を発揮できる分野は何かを知ることが重要となります。
自分の強みを把握し、それを伸ばす方法を知ることこそ、「強み革命」を起こすことなのです。
本書は、個々の才能「強み」の見つけ方、そして「強み」を活かしたマネジメント方法についてわかりやすく説明しています。


具体的にどう強みを活かしていくのかを学べる

「強みを活かし、弱点を折り合いをつける」ということは、頭ではわかっていても、実践するのは案外難しいものです。
強みを中心に捉えた人生を築くというのは、自己認識、成熟、チャンス、まわりの人々、付き合わざるをえない人々といった無数の変化要因がからむ、挑戦的な人生の任務といえます。
ひとくちに「強み」といっても、「才能」と「経験によってみについた能力」は別のものであることに私は気づいていませんでした。
人間は、適応性に富む動物なので、苦手なことでも経験を重ねれば上達します。
たとえば、人付き合いが苦手でも、経験を積み、向こうから手を差し伸べてくれる人たちとのネットワークを大切にすれば、それなりの人間関係を築くことができるようになります。
しかし、「完璧に近い成果」が収められるのは、分野に関係なく、強みを発展させることができる「天性の才能」なのです。
本書では、以下の通り区別しています。
1.「才能」無意識に繰り返される思考、感情、行動パターン
2.「知識」学習と経験によって知り得た真理と教訓
3.「技術」行動のための手段
「才能」「知識」「技術」この3つが組み合わさって初めて強みが生まれるのです。
私は、できるかぎり多くの知識や技術を修得すれば、結果的に弱点も克服でき、あらゆる業務をまんべんなくこなすことができるようになり、出世もできると思い込んでいました。
つまり、真の成長ではなく、ダメージコントロールに無駄なエネルギーを使って終わっていただけなのです。
まずは、自分の才能をじっくりと見極めて、それがわかれば、的をしぼり、必要な知識と技術を身につけ、真の強みを築いていくことができるということに目が向いていなかったのです。
「才能」の見つけ方で興味深かったのは、極度の緊張状態に置かれた人間が示す反応が、その人間の中で最も支配的な才能を露見させるということです。
例えば、極度の緊張状態であっても、状況を正確に把握し、人の本質を見抜く鋭い洞察力を持っている人は、マネージャーとして成功しています。
「習得の速さ」も才能の見つけ方として有効です。
新たな技術を学び始めたとたん、配電盤のスイッチがすべてオンになったかのように、脳の中で光が灯ったかのような経験をしたことがあるかもしれません。
「満足感」も才能を知る手がかりとなります。
これらの手がかりに目を向け、その声に耳をすますことで、自分の才能を見極めることができるようになるのです。

ビジネスマンや経営者におすすめの書籍

社会で働くビジネスマンや、経営者などにおすすめできる本です。
とくに、マネジメント力を問われる管理職の方におすすめしたいと思います。
企業において、私たちは多くの知識や技術を習得する努力を大切にしがちです。
たくさんの業務をなんでもそつなくこなすことができて、ミスや弱点が少ない人こそ優秀だと無意識に思い込んでいます。
つまり、いかにミスや弱点を小さくできるかというダメージコントロールにばかり意識が向いてしまうのです。
しかし、一人ひとりの才能を見極めることができれば、必要な知識と技術を磨き、真の強みを築いて行くことができるのです。
そして、真の強みを持った従業員を適材適所に配置し、教育訓練のために予算を使い、適切に従業員のキャリアパスを用意できる企業こそが、新しい企業、より強力な企業、個々の従業員が個々の強みを最大限に活用できる企業となれるのです。
地球の資源には限りがあり、環境問題も人口問題もその厳然とした現実から生じているのですが、人間そのものが何よりの資源ではないでしょうか。
しかも、その資源は無尽蔵にあり、無限の可能性にあふれているのです。
本書は、ビジネスマンを対象としたものですが、就職活動をする学生や、地域活動をされている主婦やシニア世代、自営業者など、人間関係そのものに関心がある人なら、誰でも面白く興味深く読むことができる内容になっています。
読んだ人は、必ずプラスの発見があるのではないでしょうか。

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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

  • 作者: マーカスバッキンガム,ドナルド・O.クリフトン,田口俊樹
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: 単行本
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