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マンガでわかる女性とモメない職場の心理学 「何が自分と違うのか?」から気持ちをつかむ会話術まで ポーポー・プロダクション

誰しも女性社員との関係性に悩んだことがあるのではないでしょか?そのような悩みを抱えている人の助け舟となるポーポー・プロダクションのマンガでわかるシリーズです。
本書は200ページ程度のボリュームでありながら、オフィス内で女性社員と円満な人間関係を築くためのポイントが凝縮されています。

1章では、女性と男性との物事の捉え方や認知能力の違いについて、簡潔でありながら説得力のある説明により理解を進めることができます。例えば、女性と男性の違いについて女脳・男脳というワードをよく耳にするかと思います。

女性は脳の構造上、男性よりも脳梁が太く、言語中枢のある左脳だけでなく脳全体を使って会話をするため、感情的になりやすいシステムを持っているそうです。

このような一面だけ捉えて「女性は感情的だ」という思い込みをしてしまうと、女性とのコミュニケーションを誤ってしまい、関係を悪化させてしまう可能性があります。そのため、本書ではあくまで「互いに理解し、うまくコミュニケーションをとること」を重視し、そのような思い込みを避けるような言葉運びと、職場内の様々な場面への具体的な対応方法を記載することで、次章以降の内容への理解をより深めやすくしています。

2章から4章では、女性社員とうまく付き合うための具体的なテクニックが掲載されています。これらのテクニックは、一見人に好かれるためのテクニックにも見えますが、本書ではより女性社員への対応へ特化させて書かれています。他者への印象にまつわる心理テクニックに興味をお持ちであれば、本書とのニュアンスの違いを比べてみることでも新たな気づきを得ることができるかもしれません。

中でも興味深いのは、女性の「どっちがいい?」という質問に対する対応についての項目です。男性の場合では、相手に自分の意見を提示してもらいたい場合が多いかもしれません。しかし「どっちがいい?」と質問した時点で、女性の中では既におおよその答えが決まっているそうです。もちろん逆の場合もあるので一回女性自身の答えを聞いてから共感するか、改めて意見を言うかを判断した方がいいようです。本書にあるような相手への共感を含んだ会話テクニックは、会話を情報共有の手段として考える人であれば、本題に至るまでにわざわざ回り道をしているように見えるかもしれません。しかし適切な人間関係を築くことで仕事をしてもらいやすい環境にできれば、結果的にスムーズに仕事を進められるようになるでしょう。

また、女性社員とのコミュニケーションに限らずに使えるテクニックでもあるので、様々な場面で役立たせることができるでしょう。
他にも、序章ではタイプ別女性社員の特徴と対応方法がまとめられています。オフィスに常備して、いざという時の心の支えとして利用してもいいのではないでしょうか。"


コミュニケーションを密にとって共感を得ることが大切

私自身は女性なのですが、女性特有のコミュニケーションに苦手意識を持っていました。とある食品会社の営業部署に配属されてしばらくたった頃、ある女性上司を含むグループで仕事をする機会がありました。仕事は消費者に自社商品に親しみを持ってもらうための小冊子の作成で、掲載内容の原案やページの割り振りのアイデア出し、原稿内容全体のバランスなどをミーティングで決めるという業務でした。

問題の女性上司は世間話が得意で、商品説明会などでも奥様方のハートをつかむような話される方でした。休憩時間は気の合う女性の同僚たちと主婦トークに盛り上がるなどされていました。逆に私は一人で黙々と作業することを好み、男性的なものの考え方をする傾向がありました。また仕事は効率的に進めないと気が済まない質だったので、話は得意でも仕事スピードが遅いその上司と言い争いをしてしまわないか不安でした。

そんな時、何気なく立ち寄った書店で本書を見つけ、購入する機会がありました。早速読み進めていくうちに、なぜ自分が上司に対して苦手意識を持っていたのかをいくらか理解することができ、そのおかげで以前から感じていた不安が少し和らぎました。また本書に載っていたテクニックを、ミーティングを円滑に進めるために少し利用してみることにしました。

そのとき主に利用したのは、「感謝の気持ちを表に出す事」「ほめて伸ばす事」です。感謝の気持ちは、普段の業務中にその上司に対して笑顔で「ありがとう」と積極的に言うように心がけるようにしました。「ほめる」はさすがに上司に対しては気が引けるので、上司が自信をもっている営業トークや業務の時に「すごい」「さすがです」などの尊敬する言葉をかけることで実践してみました。普段から行っていたそのような積み重ねが功を奏したのか、初めてのミーティングの時には上司に対する苦手意識を多少薄くすることができていました。

ミーティングの最中でも、「話しやすい会話をつくること」を意識して会話を進めていきました。特に意識して行ったのは、参加者全員が等しく発言する機会をもてるように場の流れを整えることです。特にその上司が得意な内容のテーマについて話題が出た時には積極的に話を振り、その上司が共感しにくいと感じている様子のときには説明を付け加えるなどの配慮をしました。プロジェクトが開始してからは、私と上司の分担部分は異なっていましたが、積極的に自分の分担内容について雑談めいた相談をしてみるなど、一緒に仕事を進めていると感じてもらえるように意識して行動してみました。その結果、プロジェクトは無事期限内に終了することができました。

後で聞いた話ですが、実はその上司が関わったプロジェクトは終了予定期限から大きく遅れることが多かったようなのです。自分がとった行動で結果的に仕事をスムーズに進ませることが出来たという経験により、人間関係を良好に保つように意識して日々を過ごすことの大切さを知ることができたと思います。

女性の多い職場に勤務している男性の方におすすめ

本書はタイトルの通り、職場での女性社員との対応方法がまとめられています。そのため最も必要だと考えられるのは、女性社員比率が高い職場など、女性社員と関わる機会の多い人ではないでしょうか。男性に限らず女性同士の付き合いに苦手意識がある方に対しても参考になる部分が多くあります。また、関係が悪化した女性社員との関係改善についても書かれているので、もしもの時の虎の巻としても活用できるでしょう。他にも、過去に女性社員とのコミュニケーションで失敗してしまった人にも、失敗の理由を理解することによるトラウマ軽減効果があるのではないでしょうか。女性顧客を中心に接客や営業をする人にとっても、女性特有の考え方や感じ方を知るための手助けになります。

なにより、本書の特徴は職場内に限らず活用できる汎用性にあります。例えば家庭内に当てはめてみるとどうでしょうか。例えば、夫婦で会話している最中、妻が急に不機嫌になったが原因がわからずに困惑してしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。夫婦円満のコツはいたるところで紹介されていますが、本書で紹介されているテクニックをそのまま応用することも可能です。

繰り返しになりますが、本書は女性と男性の違いを理解し、互いに円滑なコミュニケーションが行えるようになることを目的にしています。自分自身の身だしなみや行動に気を付けるのはもちろん、相手の状況や心情を察することもまた大切です。「こんな時には、コレをすれば大丈夫!!」というものではありません。常に移り変わる状況を見極め、その場その場に対して適切な行動がとれるようになるよう促すものになっています。マンガで読みやすく理解しやすいだけの読み物としてではなく、自ら実践し、効果を上げることが出来る人にこそオススメしたい一冊です。

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マンガでわかる女性とモメない職場の心理学 「何が自分と違うのか?」から気持ちをつかむ会話術まで (サイエンス・アイ新書)

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