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ビジネス関連書籍の紹介日記です

がなり説法 高橋がなり

アダルトビデオメーカーのソフトオンデマンド社長の高橋がなりさんがいろいろな人や場所で説く話です。がなりさんは自分自身を負け犬と考えています。そして、読者も含め同じく負け犬である人たちに人生の成功を収めるめるにはどうしたらよいかどう生きたらよいかを指南してくれています。

私自身、高橋がなりさんから見たらはるかに経済的にも経営能力、意志の強さなど勝てる要素が全くないので負け犬と言われても分かるのですが、がなりさんが自身も自分を負け犬だと思っていることに驚きました。

 経済的な成功を収めて十分勝ち組みなのにと。彼は負け犬をこう定義しています。負け犬とはこだわりを持ち続けることができず簡単に妥協する人間としています。わたしが考える負け犬、いわゆる経済的な敗者とは少し違っていたのが印象でした。わたしは単純に金がなかったり仕事を失っていたり目標のない人間を負け犬と考えていました。彼にとっては目標意識は大切なのかもしれませんが現在金があるかどうかは全く関係なかったのです。それよりも大切なことは義理を欠かさない生き方と説いたのです。義理を欠かさない生き方というのは恩を感じたら返すとか権利だけではなく義務を果たすことかずるいことをしないとかそいうことらしいです。読みはじめて簡単なことだと思いましたが読み進めてみていかに感情的に難しいと気付きました。それは損得勘定で考えてはいけないことにつながるからです。

 

例えば、ある会社に入ってその会社で働きながら仕事のノウハウを学んだとしましょう。その後年収の良い会社を見つけて転職をしてしまう。これは義理を欠く行為に当たるようです。転職が悪いわけではありません。悪いのは自分を育ててくれた会社に恩を返さずに転職をしてしまうことです。その会社でノウハウを身につけたのであればしばらくその会社で自分が身につけたノウハウで会社を設けさせ、また自分が今までお世話になったもしくは迷惑をかけた人たちにしっかり恩が返せてから転職すべきなのです。

義理にしたがって生きるということは賢い生き方かどうかなのか分かりません。がなりさんもこう言っています。「僕のような凡人は損か得か考えて結局損なほうを選んでいるんだよ。だから損得勘定を捨ててどうやったら義理を欠かさずに生きていけるかを考え生きていくのが正しい選択だと思うよ。人生は個人戦だけど義理に従った生き方をしていれば周りの人に好かれるんだよ。大変な時にも周りの人が助けてくれるんだよ。どうだい、不器用な凡人でも勝てる見込みが出てきたでしょ。」本書の至る所で義理について語ってくれています。

 

そうすることで個人では難しいことでも周りの人たちのおかげで歩き続けることができる。損得勘定で不正に手を染める個人や企業が現れては信用を失墜する姿をメディアで見ています。確かにビジネス界は生き馬の目を抜く厳しい世界です。だからこそ義理人情に従う不器用な生き方も大切だと感じたのです。

お金では買うことができない信用の作り方を学べる

信用という財産そして作り方についての章がとても心に残ったと同時に今でも役立っています。信用はなくなることはありません。しかし、今や利益優先の企業や個人が多いと思います。好きあらば人をだましたりあるいは利益を水増ししたりして資金を得たりと不正をすることがいけないとわかっていても目先の利益にかまけて不正をすることが日常化していることが少なくありません。そうして得られる利益というのは一時でここから最も大切なもの信用を失うことになるのです。

私自身、信用は富の源泉です。信用があるから買ってくれるまたは取引をしてくれる。もし信用がなければどんなに安くてもどんなに良い条件でも取引をしてくれないでしょう。何故ならどんな危ないものを買わされるかわからにないし取引であれば約束事を守ってくれない可能性が高いからです。だからこそ信用が大切だということを口を酸っぱくして説いてくださっています。

信用の構築は義理とその継続を守ることによって生まれる。義理とはここでは損得によって考えない。あくまで世話になった人に報いるために行動するということ。高橋がなりさんは6年間テレビの制作会社に勤めていましたが、ノウハウを身に付けた後もしばらくその会社で働き続けたそうです。

それは、ここまで自分を育ててくれた会社に対して奉公のつもりで働いた。私はこの姿勢がとても素晴らしいと感じました。高橋がなりさんはこの後会社を立ち上げては潰してしまうのですが、その際、会社の取引先の債権者の人が債券を放棄してくれたり、部下や同僚が次の会社を立ち上げる資金を貸し付けてくれたりと高橋さんがどん底に落ちないように助けてくれていたんです。

本当にどん底に落ちてしまうのはここで義理に従った生き方をしていない人間です。利益の為に不正を犯したり人をだました人間です。義理を欠いた生き方をしていたのだから自分自身が転落した時に義理によって助けてもらえないということです。確かにビジネス界はときに厳しい決断をしなければいけません。

慣れ合いだけでは生き残れないのは事実です。しかし、わたしは厳しさだけでもこの世界を生き抜くことはできないと感じています。義理を欠かないから周りから信用され、本当に苦しい時に助けてもらえる。本当に自分が困ったときというのは周りの人間にとっては自分を助けることは損か得かで言うと損だと思います。

何故なら自分まで厳しい状況に立たされるかもしれないからです。それでも助けてくれる人がいるならばその人こそが今まで義理にしたがって生きた証だと思います。わたしは信用は目には見えず手に取ることもできませんがビジネスに限らずあらゆる人間関係でとても大切なことだと感じています。だからこそ義理と継続を行ってく生き方を素晴らしいと感じていますし実践しています。

お金がすべてだと思っている人におすすめ

損得でしか物事をはかれない人、金がすべてだと思っている人、あと、今現在不正に手を染めている人やこれくらいならばれることはないとずるいことをしている人に読んでほしいと思っています。
理由としてはやはり義理と信用の大切さを説いているのがとても大きいです。信用の大切さはみんな知っているのにその信用をつい裏切ってしまうのはなぜでしょうか。わたしは2つあると思います。

一つ目は目先の利益にとらわれてしまうということです。お金の価値の計算で今日の1万円と明日の1万円、どちらの価値が高いでしょうという質問があります。正解は今日の1万円です。何故なら明日の1万円は実際に明日にならなければ手に入らないので受け取れるか分からない。いわゆる1日分の時間的なリスクが生じるので今日よりも明日の1万円のほうが少し増えていないと同価値とみなされないのです。

 

しかし、信用という面からみると今日も明日の1万円も価値は同じです。それは今日であっても明日であっても同じ1万が入ると信じているからです。仕事においても同じです。信用のある人間にはない人間に比べて能力が同じでも良い報酬を渡すことが多いです。皮肉なことに損得ではからないが故に損得でも得をするということです。そして、もう一つは信用を失ったときの事を過小評価してしまうことにあります。

 

ばれないとか被害は小さいやばれたらやめたらよいなどです。こういったケースですが往々にしてばれてしまうものです。何故なら、ばれなければどんどん手口が大胆になってゆき、ばれやすくなる。そのサイクルの果てに明るみに出てしまうのです。そして影響も決して小さくはありません。ばれるまでに多額の不正があるからです。そうなると会社であれば存続自体が危ぶまれる状況になる可能性があるのです。

よって、私個人としては特に今現在ばれないだろうと不正を働いている人に特に読んでほしいのです。そして願わくばなるべく早く誠実な対応をしてほしいと考えています。そうすることで組織やあなた自身を守ることにつながると考えるからです。

 

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