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ビジネス関連書籍の紹介日記です

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか? 太田 肇

現在同志社大学政策学部教授を務め、組織論や人事管理などについて研究を行なっている、太田肇著作の本です。
著者は他に「お金よりモチベーション論」と言う著書があり、人から認められたり、褒められる行為は給料やお金よりも人を動かす動機付けになると言う内容の本を書かれています。

お金よりモチベーション論にも出てくる認証欲求というモチベーション、モチベーションをあげるための様々な方法、感情をお金とモチベーション論には書いていますが、認証欲求は、モチベーションを上げる一つの欲求である認証欲求に重点を置き記載されています。

認証欲求のあらすじは主に、認証欲求から見られる人の行動について。
近年「自己実現」や「自分探し」と言う言葉をよく耳にしますが、最近の若い会社員にありがちな転職や退職理由は表向きはみな自分に合っていなかった、やりがいを感じれなかったなどと言う理由を述べてみな転職活動に励みます、

しかしそんな若者達の話をよく聞くと精一杯頑張っているつもりなのに毎日業務は同じ、上司にも認めて貰えない、評価が分かりにくい、そう「認められたい」その欲求が満たされないため、仕事へのやりがいなどが無くなり、だんだん仕事に行くのが億劫になり最終的には転職、退職につながります。

この様な人から認められたいという認証欲求が人のやる気や、やりがいに繋がっているという事を、著者の実際の経験や研究結果から書かれた本です。
またどんな人でも少なからず持っている認証欲求、その欲求は簡単に出すと周りから馬鹿にされることはみな分かっています、しかし出していきたい、そんな上手な自分の感情との向き合いかたを日本の風土、文化から書かれています。

日本には、《出る杭は打たれる》文化と言うものが昔からあります、最近の社会問題にもなっている、学校などの教育現場では自由に、自分を出して個性を育む教育が成されているにも関わらず、社会にでれば、率先してこれをしたいです、私はこれが出来ますのでやらせて下さいと言う事はなんだかタブーになっており、そんな行動をしたものは社内で陰口を叩かれたりする事も少なくない、しかしみな本当はやりたい事があり、それをして周りのみんなから、凄いよくやったと賞賛される事を望んでいるはずです。

そんな日本の文化と日本人が考える認められたいという感情その良い組み合わせや、相互的な結果により、より良い社会、仕事環境を作る事ができると感じさせる一冊で、私も入社二年目でその壁にぶち当たり、悩みました、誰しもがきっと感じた事があると思います、認められた、褒められたその想いは、どんな充実感よりも幸福を感じる事が出来、時にはお金をより多くもらえる仕事よりも、認証欲求がより満たされる仕事を選ぶ人もいます、そんな社会の背景や人々の言動よりまとめられたこの一冊を読めば、最終的には自らの認証欲求の上手な関わり方を教示しています。

出る杭は打たれるが出過ぎた杭は引き抜かれる


私は、大学を卒業て銀行に就職、業務もそこそこにこなし、二年目には投資信託の販売の専門の任に抜擢され、業績も好調、本部の上司に褒められると言う経験があります、その頃は仕事も好調で、毎日が楽しく、支店長には君がいないとこの支店はやって行けないよと言われ謂わば私は天狗になっていました、

しかしそんな事が続く訳は無く、はじめの成績が良かったならそれが周りにとっては普通になってきます、自分では精一杯やって業績を挙げているつもりでもだんだん周りは褒めてくれなくなり、私の仕事に対する気力はどんどん落ちて行きました、そして最終的には周りが売ればいいのに、私にばっかり業務を与えて不公平だという感情に変わり、結局心の病で休職していましました。
この私の感情、行動はまさに認証欲求が爆発です、この本の中で例に出てきた社会人と全く一緒、とても驚きました。

それまで認証欲求と言う言葉もよく知らなかった私のあの時の気持ちが他の人も感じ、そして挫折していった気持ちと一緒だったそれだけで私の気持ちは軽くなりました、しかしそれだけではありません、この本には認証欲求との向き合い方、その上手な活用方法が書かれているのです。
本の中にある、出る杭はむしろ抜かれるという言葉が表すように、日本の文化では出る杭は打たれる、そして出すぎた杭は村八分の様に除け者にされてしまう、そんな文化がある為に、会社でこれをやりたいですと名乗り出るものは少なかったりするという内容の部分があります。

私はとても納得しました、業績を褒められ天狗になり、自分では精一杯会社の為にやっていた仕事ですが、私の周りの年が近い先輩や上司はきっと調子に乗りすぎた私の事を嫉妬や憎悪の目で見ていたのでしょう、その時の私は単純でそんな周りも感情も認証欲求を満たす一つの周りからのアプローチでした、しかしその感情を抱いていた相手は私に認証欲求を満たす代わりにその人達の認証欲求はどんどん満たされ無くなり、嫉妬や憎悪はより激しく私にあてられました。

私はこの本を読むまで、仕事が出来なかったから最終的には失望され、仕事を干されたのだと自分を責め、そして私を評価してくれなかった上司を恨みました、しかし、それは違うそう思えた事が一番この本を読んでよかった、役に立った事だと思います。
そして最近私は結婚しました、その際に友人に報告した途端、独身で彼氏のいない友人に裏切り者と罵られてしまったのです、以前の私なら落ち込んでいたでしょう、しかしこの本にありました、その友人の私に対する感情は他でもない、私に認証欲求を満たす行為でした。

出る杭は打たれ、そして抜かれる、そんな文化がある日本では誰もが持っている認証欲求をうまく相互に満たす事は不可能でしょう、しかし周りとの距離、出る杭の出方、出る程度を考えて生活すれば世の中は自分を認めてくれるものだらけで、認証欲求の満たしで、自らを奮い立たすが出来、うまく世渡りしていけるにでは無いでしょうか。
この本で学ぶ人との関わり、世渡りの方法はこれからの軟弱な若者の指針になると思います。

私はまだ復職をしていません、この本に一度ダメなレッテルを貼られてしまえば復帰する事は並大抵の努力をしなければ出来ない、と書かれていますが、本当にそうだと痛感しています。
そんな人は多くいるでしょう、しかしそのレッテルを剥がす行為はこの本に方法が書いています、しかし試せるかはその人次第…不安です、しかし認められたい、その認証欲求がまた私を奮い立たせて本当の自分を取り戻させてくれる未来を描いています。"

自分が評価されてないと感じている人におすすめ

著書の例に出てくる、認めて貰えなかった、評価されなかったと自尊心が折れてしまった人に是非読んでほしい本です。
著書に出てくる、転職や退職する若者が言う、認めて貰えなかった、精一杯やったのに評価されなかったと言う言葉があります、そこから私は、本当にあなたはできなかったのでしょうか?会社に褒める風土、人を認める風土はありましたか?そう聞きたいです。
日本の会社だけでなく、社会は能力によって評価されず、みんな右に倣えの法則で成り立っています、みな認証欲求があり、褒められたいのに、自分の認証欲求があるために人の認証欲求を満たせてあげれない、そして結局は「みな同じ、一律で行こう、年功序列でみな給料は同じ」、そんな社会の風土に心を折られてしまった人は大変多いと思います。
そして、認証欲求のせいで挫折したと気づいたない人すらいると思います、自分の抱いている感情が何なのか、認証欲求と言うものがあると伝えたく、この本は、働く全てのビジネスマン、上に立つ上司という立場に人はもちろん、人を評価する仕事をしている人には特に読んで、自らの行動を考え直していただきたいと思います。
そしてこれからの会社を作っていく人に、自分の経験とこの本に書いている世渡り術を世の中に広め、人々の認証欲求を嫌味なく、満たし、そして素敵な社会を作る、そんな効果をもたらし、経済大国日本のいい未来を築いて貰いたい、もちろん私もその社会人の一人として未来を背負っていきたいと思います。

www.wanabe.net

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?