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ビジネス関連書籍の紹介日記です

蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本 蔭山克秀

早稲田大学政治経済学部経済学科卒。現在、代々木ゼミナール公民科講師として、「現代社会」「政治・経済」「倫理」をすべて指導している著者の本です。高校生向けの大学入試の参考書なのですが、私は現在35歳。もちろん大学受験するためではなく、株式投資を行っている延長で経済について再度学びたいという想いでこの本を購入しました。

正直、高校生にはちょっと難しいかもしれませんがこれだけの内容を理解できたら、普通のサラリーマンをするには十分という内容が網羅されています。ほとんどのサラリーマンは株式会社に所属していますが、株式会社のしくみを説明できる人は多くないと感じます。

会社のしくみを知るということは社会のしくみを知るということ、自身が身をおく環境はどのようなしくみで成り立っているのか、そんな疑問を持ったらぜひこの本を読むべきです。

しかし、体系だけ知ってもなかなか自分の知識としては蓄えられないのが勉強の難しいところ。それをこの参考書は、実際にあったニュースそして著者のコメントという形で補足してくれます。例えばTOBの説明で「ライブドアショック」のいきさつが紹介されており、これは大変面白く読ませてもらいました。
企業買収、M&Aが当たり前の世の中になり、このようなニュースを耳にするのはもはや日常茶飯事です。

ただニュースを聞き流すのではなく、自分に知識があればニュースの裏側、より深い理解へと連れていってくれるそんな社会を楽しむ面白さも獲得できます。
大人として社会人として知っておいて損はない内容がちりばめられた、一家に一冊あって良い参考書だと感じています。

政治面では、政治の歴史はもちろん、戦後の日本政治の歴史についても詳しく解説されています。
世界の政治のしくみを知ることもできますし、海外のニュースを見る人はぜひ入れておきたいという知識が簡潔にまとまっているので便利です。
仕事柄、海外の方とやりとりをする人も相手国の政治について少しでも知っておくと役に立つことがあるかもしれません。

ただし注意してもらいたいのが、受験生にとっては少々重たい内容であると感じます。
ライトユーザーであればもっと軽い内容の参考書のほうが良いでしょう、これは難関校を受験する方や大人が再勉強するための本だと感じました。
ライトユーザーでも重要なところ、そうでないところを自ら取捨選択できる方でしたら、この一冊で十分です。
軽い内容の参考書を買って、もっと学びたい、知りたいという方はぜひおすすめします。

 

基本的な経済や金融の知識を得ることができる

私は不勉強な学生でしたので、会社のしくみや社会の成り立ちに興味を持つことがあまりありませんでした。しかし、株式投資をするようになって一変。
TOBって何だ?持ち株会社とは?失われた10年はなぜ起こったのか?ライブドアショックとはなんだったのか?保護貿易がもたらす影響とは?為替とは?..
疑問が滝のように溢れ、自分があまりに何も知らないことに気づかされました。

しかし、気づいただけでラッキーです。
こんなに面白い世界が広がっていることに35歳にして気づけたのですから。
全く興味を持たずに、人々が連綿と成す活動をただただ見送るだけの人生の人もいますし、その人に比べたら私ははるかに幸せ者です。
しかし、どうやって勉強したら良いのか。
テレビで見る「?が教えてくれる」やら「?が解説!」といったものは、大体なんらかの思想が入り込んでいて受け付けません。
図書館へ出向いても不勉強だった私には、何を手にとったらいいのかさえわかりません。
はて、困った。

そこでSNSで懇意にしている株仲間に相談し、教えてもらったのがこの一冊。
参考書というジャンルがまさに私にぴったりでした。(この年齢でちょっと恥ずかしい気もしましたが)

日々株式情報や関連ニュース、日経などは目にしていますが、新しい情報は簡単に手に入るのにこのテのことは誰も教えてくれません。
「A社とB社がTOBしました..」
「某国の保護貿易への舵取りで為替は円高方向に..」
結論だけ見てしまえば、場当たり的な対処はできますが「なぜ?」がわからないとその先の一手は打てません。

市場は常に未来を織り込んでいくものです。「なぜ?」がわからないものに未来予測もくそもありません。
恥ずかしながらこんな場当たりで浅はかな知識で株式投資をしていたのです。
株仲間の会話でわからない言葉も、ニュースでわからない言葉もずっと聞き流して知らないフリをしていました。
私が勉強しなければ、と思ったのは大きな損切りをした時です。お金がかかると人は変わるものですね(苦笑)
学生時代の自分に「早く株をやれ!」と言ってやりたいです。
そうすれば、社会への興味もニュースの見方も随分違っただろうなぁとどうにもならない後悔をしています。

しかし、今まさに学生でいる方々、若々しいサラリーマンでいる方々は違います。
この本一冊1800円程度で社会のしくみをほぼ知る事ができるのです。
こんな安い買い物ありません。
私の株式投資もこの本のおかげで「なぜ?」は減りました。今でもわからないことがあればページをめくる愛読書です。


受験生以外にも投資初心者の方におすすめ

受験勉強で使いたい人には、大切なところは赤字になっていて、赤くて小さい下敷き(私にとっては懐かしいアイテム)もついているので、このまま問題集のように使う事もできます。
しかし、この本のいいところは受験が終わったあとも捨てずに取っておいてずっと使えるところ。
新しい情報は色あせてしまいますが、社会のシステムが変わることはそうはありません。
受験生が社会人になった後、そして年を重ねて投資に興味を持った頃、この本は度々役に立つ場面が訪れます。

そしてなんと言っても、私のように学生の頃不勉強だった大人が読むことです。
「参考書なんか..」と思う人もいるかもしれませんが、このような内容は大人になると誰も教えてくれないのです。
もう一度学生に戻らないと勉強できないのです。
本当に学生になることは難しくても、心だけ学生に戻ることはいつでもできます。

ベテランの塾講師がまとめた本書なら、先生がいなくてもスラスラ理解できるので知りたい!気持ちをすぐに満たすことができます。
どうでしょう?学び直したい大人にぴったりではないでしょうか。
電車でサラリーマンが読むにはちょっと恥ずかしいかもしれませんが、家に1冊あればいつでも勉強することができます。
ビジネスで、投資で、先手を打つには歴史を知り、しくみを知り少しでも「なぜ?」を排除すること。

未来への素晴らしい一手は、そういった知識をベースに創造されるものだと信じています。
受験生、学生、サラリーマン、投資家、全ての社会に関わる人に社会を知りたい人にぜひ手にとってもらいたい一冊です。

www.nikkei.com

改訂版 大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本

改訂版 大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本