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ビジネス関連書籍の紹介日記です

人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実 山崎 元

欧米の先進国と比べても、日本ではまだまだ資産運用に対する国民1人ひとりの意識や理解が不足しています。そんな中、どのような考え方でどのように資産運用と向き合ったらよいのかをシンプルにかつ分かりやすく解説してくれています。

資産運用を行う人にとって最初に読んでおくべき導入本として外せない一冊。ここで紹介されていることをきちんと理解して資産運用を行えるか否かで、生涯にわたる資産運用の成果には雲泥の差が出てくること必須です。

 本書全体を通して、お金に対する著者の「結論」として、以下の3つが紹介されています。

●お金は人生の自由を拡大する手段だが、あくまでも手段にすぎない
●お金は、たんたんと合理的に扱うといい
●お金の運用は、他人(プロを含む)に任せるよりも自分で行う方が簡単であり、安心でもある。

本書ではこれらのことについて具体的な事例を織り交ぜながら1つひとつ丁寧に紹介されています。私自身にとっても、それまで常識だと思っていたことが、実は常識ではなかったことに気づくことが一度や二度ではなくまさに驚きの連続で、本当に価値ある一冊となりました。

具体的には、以下の3つの章構成からなっています。

【第1章】 人生とお金で大事なことをざっくりおさえよう

1人ひとりのライフステージを「投資」の視点からフォーカスしたときに、「何が、本当か!」を考える内容が中心となっています。

一般的に「投資」というと、金融商品に資金を投資することばかりを意識しがちですが、「投資」を1人の人生全般の視点から捉えてどうのように捉えたら良いかを紹介してくれています。

いくつかその事例を挙げておきましょう。

*自分で稼ぐ力を蓄えるために「自己投資」を行う事
*保険や借金をどのように考えたら良いのか?
*お金のプロは疑ってかかろう!
*ライフステージごとに金融機関にだまされないようにすること!
*家を買うことを投資の視点から考え見よう

それまで自分では意識してこなかったこと、全く逆に捉えていたことなど目からうろこの内容が満載です。


【第2章】 お金は、だまされずになるべく増やそう

ここでは具体的に資産運用を行うにあたり、まずは自分の保有する資産をどのように捉える良いか、そして世の中で一般的に信じられていることの多くが実は本当ではないことを私たちに教えてくれています。つまり自分の状況にあわせて具体的に資産運用を行うための実践編の位置づけとなります。

*初心者向け商品のウソ
*信じてよい人・悪い人
*投資の本質をシンプルに理解する
*なるべく増やすための運用法と注意点
*世の中で信じられていることは本当か?

【第3章】 未来のお金とどう付き合うか

ここでは、タイトル通り、未来のお金との付き合い方として、どのようなことに注意をしたら良いのかを紹介してくれています。

*技術の発達が格差を拡大させる
*銀行は衰退する"

人生設計をから資産運用を長期的に考えることができる

全ての内容が役に立つものばかりでしたが、その中でも特に個人的に役に立ったものは以下の3つです。

「人生設計の基本公式」「老後設計の基本公式」

著者はこれまで、日本や世界を代表する銀行・証券会社・保険会社などを転々と渡り歩きこられた資産運用のプロフェッショナル。資産運用に関する書籍も数十冊を出版し、ベストセラーも多数生み出しています。

そんな著者の経験値から編み出された「人生設計の基本公式」「老後設計の基本公式」は、金融や資産運用に精通していない一般の人々にとっても、生涯および老後にどのくらいの資産を準備したら良いのかを簡単に算出できことからとても役に立ちました。

この手の「公式」はネットなどでも良く目にしますが、一般的にはあまりにもざっくりとして正直役に立たないといった印象を受けます。しかしここで紹介されている公式は、1人ひとりの生活環境にあわせた算出を行うことができる点が素晴らしいと感じます。

実際に今回学んだ基本公式に基づいて算出した内容を考慮して、私自身の資産運用の戦略を改めています。

自分の資産を3つに分類して、それぞれの資産運用のベストな方法を紹介

著者は資産運用を考えるうえで、自分のもつ資産を以下の3つに分類してみることを紹介しています。

普段の生活で必要な資産(生活費の三か月分くらいが目安)
普段の生活に必要無いが絶対に減らしたくない資産(無リスク運用資産)
普段の生活に必要無いが多少のリスクはおってもよい資産(リスク運用資産)

これらの資産ごとにそれぞれどのような資産運用を行うべきかを、具体的な内容で紹介。基本的に無リスク運用資産は個人向け国債(変動10)及び普通預金で運用することを勧めています。またリスク運用資産については、内外の株式に投資するインデックスファンドに投資することを勧めています。さらには税制優遇などの観点から「iDeco」「積み立てNISA」「一般NISA」の活用方法などもとても分かりやすく紹介しています。

これらは言葉を聞いた瞬間に「何だか難しそう」と思わず抵抗感を示してしまいそうになりますが、とても分かりやすい解説のお陰で一気に理解が進みました。ここで紹介されている切り口や考え方にはとても共感することができましたので、個人的にもさっそく実践することにしました。

運用をめぐる地雷リスト

世の中にある金融商品の大半が手を出すべきではないということが本書を通して良く理解できました。その中でも特にどのような金融商品がどのような理由で手を出すべきではないと言えるのかがリスト化されています。

今後もこの考え方やリストは、誤った資産運用の道に入り込まないようにするための大切な道標として役立つこと間違いなしです。"


30代~40代の方々で少なからず資産運用に興味がある方におすすめ

日本は、この先、世界に先駆けて「超高齢化社会」へと突き進んでいます。これは単に、この先、高齢者の比率が高くなるというだけで済まされる話ではありません。

例えば、1950年頃は12人の若者で1人の高齢者を支えればよかったものが、現在はなんと3人で1人の高齢者を支えるという状況になっています。言葉を変えると現役世代の負担がとても大きくなっているということ。さらに今後の日本の経済に目を向けて見ると、今後は大きな成長は見込めません。

このような背景もあり、日本人の現役世代にとっては、企業などに勤めて得られる収入だけでは生活設計が厳しくなることから、近年「資産運用」に対して少しずつ関心が高まりつつあります。

その中でも、マイホームの購入や、結婚・出産、親の介護など、自分や家族の将来に対する意識が一気に高くなる30代~40代の方々で、少なからず資産運用に関心があるという方に最初に手に取って頂きたい1冊です。

さらには、資産運用はまだまだ先のことだけれども若いうちにお金の原理原則についてしっかりと学んでおくことが大切な学生や20代前半の皆さんにもぜひお勧めしたい一冊です。

今後、日本の社会でももっともっと資産運用が一般的になってくることと思います。それと同時に、資産運用に関してしっかりと学んでおかないと、自分が知らないうちに間違った資産運用の道に誘導されてしまうという人もきっと少なくないことでしょう。

自分自身がそんな1人にならないなように、本書で資産運用の原理原則をしっかりと学んでみませんか。

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人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実

人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実