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つみたてNISAでお金は勝手に増えていく! 頼藤太希・高山一恵

「つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!」は、株式会社Money&You代表取締役社長で、マネーコンサルタントでもある頼藤太希氏と、ファイナンシャルプランナーの高山一恵氏の著書です。頼藤氏は、慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社へ入社し、資産運用や金融に関するリスク管理業務を学びました。その後、株式会社Money&Youを創業し、マネーコンサルタントとして法人・個人のマネープランのアドバイスを行うほか、書籍の執筆や監修、講演会などで活躍する人物です。

ファイナンシャルプランナーのほか、日本証券アナリスト協会検定会員や宅地建物取引士、証券外務員1種、簿記2級、金融工学コースシグマ1級検定などさまざまな資格を有しているため、ビジネスや金融、不動産の分野に精通したプロフェッショナルです。

この本は、2018年1月にスタートした「つみたてNISA」の制度や、賢い運用のしかたなどを紹介するガイドブックです。投資信託という商品の仕組み、既存のNISAやFXとの違い、投資で増やせる将来の見通しなどもわかりやすく解説しています。

 なぜ今投資信託がおすすめなのか?


超低金利のこの時代、銀行に預金として預けていてもお金は全くといっていいほど増えません。しかしそれに反して、結婚や出産、住宅購入、教育、老後の資金と、ライフイベントごとに必要なお金はどんどん増えていると言われています。同じように預けるなら、増える見込みのある投資信託を選んだ方が、将来的に利益を得られる可能性が高いのです。

「つみたてNISA」とは?


「NISA」は、投資で得られた利益を20年間にわたり非課税とする制度ですが、普及がなかなかすすまないことから、より少額で長期的に始められる「つみたてNISA」が始まりました。

投資経験のないひとにとっては、元本割れのリスクのある投資は、競馬やパチンコと同じギャンブルのようなものに思え、一部の富裕層や投資家が行う者だと考えがちです。しかしつみたてNISAは月100円からスタートできるため、高額な資金も必要ありません。投資信託は購入する株の銘柄や不動産などをファンドに任せるため、株式や不動産の知識もなくて大丈夫。20年の非課税期間の内で2000万円の財産を築くことも可能なのです。

本書では、まずつみたてNISAの基本的な仕組みを図解。具体的にいくら投資するとどれくらいの利益が見込めるのかというグラフを示しています。また、株式/不動産/国債といった投資対象の違い、インデックス/アクティブという商品の運用手法や、国内/先進国/新興国など地域別の将来性とリスクなどもわかりやすく説明。いずれも「○○な人には××がおすすめ」と明確に書いてあります。

「つみたてNISA」をはじめるには?


実際に購入するときには、どこに行って誰に相談すればよいのか?自分に合った商品の選び方は?など、購入までの手順も解説しています。実際の購入のしかた、年齢や未婚/既婚といったケース別のポートフォリオも提案。巻末にはつみたてNISAで購入できる商品一覧と取扱っている金融機関のリストも掲載しています。

つみたてNISAについての基礎知識が学べる

わたしの場合、既につみたてNISAを始める前提で本書を手に取りました。というものの投資の経験は皆無で、人から聞いて「お得ではじめやすいらしい」という情報しかなかったため、投資をはじめるにあたりもう少し詳細な情報を得る目的で読み進めました。正直、「20年で2000万円も夢じゃない!」と言われるととても魅力的に思えます。しかしその一方で、「そんなうまい話があるわけない…」と疑ってかかってしまう部分もあり、何をどうすれば手元のお金を増やせるのか、具体的に理解したいと思っていたのです。

投資に関する情報収集は以前より行っていましたが、中でも気になっていたのが投資関連の記事に頻繁に登場する「国内型」「先進国」「新興国」「インデックス」「アクティブ」といったキーワードでした。これが投資商品の内容の違いで、価格の変動幅につながるということがわかり、購入する商品を選ぶ際に参考になりました。

また、少額とはいえできるだけリスクを少なくしたかったため、どんな時に値崩れのリスクがあるのか、そして着実に利益を出すにはどのように運用すればよいのかという初心者ならではの疑問も解決できました。「いくら投資したら、いくらになるのか?」というおよその目安が投資金額と利益のグラフがありビジュアルで理解できるので、知識がなくても理解しやすかったです。結論から言うとつみたてNISAは、長期間、気長に運用することで利益を出せるものです。

「ポートフォリオ」というものの考え方と、作り方の例も参考になりました。大切なのはバランスで、運用手法や投資対象などさまざまなものを組み合わせることで、投資のリスクを低減できるということがわかりました。自分ならどれが合っている?と置き換えて考えることもできるので、イメージがしやすかったです。

わたしは購入する銀行はあらかじめ決めていたので、その銀行で取り扱っているものの中からバランス型のものを選んだのですが、巻末の商品リストでは全金融機関とつみたてNISAの対象商品が掲載されており、「こんなに種類があるのか」と驚きました。今後、新たに投資を行う際には、参考になりそうだと感じました。

本を読んだ後、銀行でつみたてNISAの口座を開設し商品を購入しましたが、その際の説明でも「あ、あの本に書いてあったことだ」と思いだすことができ、知ったかぶりをせずに安心して話を聞くことができたのも大きかったです。リスクのあることなので、納得して購入することができてよかったと思っています。

それまで、金融や投資に関する書籍は専門用語が多くてわかりづらそう…というイメージがありましたが、本書ではキーワードの解説もついているため、ページごとにしっかり理解して読み進めることができました。読み進めるうちに、後から「あれってなんだっけ?」とさかのぼって調べることもできるので、金融知識の初歩ガイドブックとしても役立ちました。イラストや図解が多かったことも、読みやすさにつながったと思います。結果として、初心者にも読みやすいようにつくられているため、情報ツールとして活用しやすかったと思います。

投資初心者の人におすすめ

本書は、投資の経験も知識もない全くの初心者におすすめです。理由はこれまで書いてきた通り、投資のイロハから仕組み、おすすめの商品まで幅広い情報が掲載されていること、そしてその一つ一つがイラストや図解でわかりやすく解説されていることです。

こうした書籍や書店に多く並んでいますが、中でもビジュアルがきれいでわかりやすいということは大きなポイントです。わたしも表紙デザインが見やすかったので手に取りました。たくさんありますので悩まれた場合はこちらの本を選ぶとよいと思います。

つみたてNISAは何歳からでもはじめられます。「ジュニアNISA」といって子ども向けの枠も用意されているほどです。投資信託は早く始めるほど得なので、新社会人となってお金の使い方を見直したい若い方、今後の資産形成を考える30代の方などに特におすすめです。また、「投資をはじめてみたいけれど、損はしたくない」という慎重派の方や、「将来的にはがっつり稼ぎたいけれど、まずは少額からはじめたい」という野心あふれる方、もっと言えば、まだ自分で資産運用はできないけれど、将来はしっかり資産をつくりたいと考える10代の方などにも、最適なガイドブックと言えるでしょう。

もちろん、投資ですのでリスクはゼロではありません。ですが、思っているよりも手軽にはじめられて、負担なく続けられるものだということも本書を読んでわかりました。わたしのようにはじめようとして二の足を踏んでいる方の背中を押してくれるような入門書です。

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つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!

つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!