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ビジネス関連書籍の紹介日記です

仕事は5年でやめなさい。 松田公太

この本の著者は「タリーズコーヒージャパン」の創業者である松田公太氏。
留学や社会人を経験し日本でタリーズコーヒーを展開していく、そのストーリーとともにそうなった背景や具体的な過程のなかでの方法論などがこの1冊につまっています。
ひとつの目標に達したことで終わらない。次の目標や目的へ進んでいく前向きでアグレッシブな著者の姿勢をリスペクトする人も多いでしょう。
現在は実業家と政治家の2つの肩書きで活躍されています。

「自分の人生には限られた時間があります。だからその限られた時間をもっと意識して自分の仕事を達成しよう」ということです。
そうしてタイトルのとおり、ひとつの節目を5年として考える。
「5年でやめる」ということはそういうことです。
まず人生における目的と目標の決め方。この二つを区別して設定する。
そしてこれからの自分のスケジュールを立て5年でゴールを決める。
それをまた細分化し過程と方法を考え行動していきましょう、ということが丁寧に細かく説明されています。

つぎに「失敗」というキーワードについてポジティブな要素として紹介されています。
失敗を恐れずに、また失敗を出来る人ほど成功するといった考え。これはどこにでも転がっている話ではありますが、著者の経営時代での具体的な内容になっています。
それは自分の身近にも起きていることで共感できる内容となっています。
また「普段の積み重ね」というものがいかに大事なことか、ということ。
毎日の小さな作業、些細なことでの行動、その集合体が大きな力となって現れるのです。
そしてその「普段」にもアンテナをしっかり張って情報収集することの大切さ。
自分で気づき現場で考え動くこと=工夫の大事さを説いています。
例えばサービス業がマニュアル化されてきた今の時代ですが、仕事をする人たちの考えや行動をストップさせずに楽しむ感覚を共有するにはどうしたらよいのかなどの事例もあがっています。

毎日の同じ内容の仕事をいかに楽しむか、いかに大事に評価するかということの大きな意味を感じられます。
その他にもチャレンジするときのモチベーションの持ち方、他人の褒め方など、そして仕事での気持ちのよさなどが事細かに実例とともに紹介されています。
「5年でやめる」というゴール設定をしたときに仕事の質があがること、すぐに次の目標がみつかること、また人間関係においての彼なりのこなし方が参考になります。
もしかしたら今の20代30台世代の人たちにとっては「意識高い系」か「体育会系」の要素を感じるかもしれません。しかし非常に身近で誰もが経験するところから話は始まります。そして「同じようなケースがあるな」と共感することも多いはずです。
そのことを知るだけでもホッとするし、さらにその先に進むにはどうすればよいのかが書かれている非常に丁寧で具体的な分かりやすい本になっています。"

仕事の飽きは決してネガティブなものではない

まずタイトル「仕事は5年でやめなさい。」このタイトルを観たときにピンときました。
今までのことをよくよく思い起こせば自分は5年経つとだいたいその仕事に飽きていたからです。その「飽き」というのは決してネガティブなものではなく次に何か新しいことをやりたいという、具体的にはそれが何なのかはわからないがそういった気持ちになっていたのです。しかし日本社会は新卒入社の定年退職が美徳とされていた時代です。退職などという話いう話になると「落ちぶれ」「仕事が続かない人」のレッテルを貼られます。そうすると次の就職にも影響があると未だに思っています。そういうこともあり7年勤め上げて次へ進むというサイクルになっていました。しかし思いたった時から2年も経ちますと腐っていている自分がいます。仕事を惰性でやってしまうのです。周りにも良い影響は無かったでしょう。

結局自分が弱いのです。自信がないのです。マジメに仕事をやってきていても、それなりに認められていても自分には世の中で戦う武器や強さが備わっていないことにまず気づかされました。

また5年で仕事をやめたくなる、という後ろめたさにも開放されました。
5年でも3年でもいいのです。自分でタイムリミットを決めて取り組む、そこに○年以上という契約書さえ交わしていなければ自分で決めていいのです。またそのリミットに対し過程というものがありますが、それが正解か不正解かも自分の判断でよいのです。会社に勤めている場合はすべてが自己判断はいけませんが、あるところで線引きをすればよいでしょう。この本を読んでからは自分の人生、自分の時間をより大事に意識をするようになりました。

またこれからの自分史を作るというところがあります。これは今現在から死ぬ年齢まで想定をしてスケジュールを立てるということです。「だいたいこの年齢のときにこうなっていたい」というイメージから逆算してそれまでの過程を書き出していきます。そうすると次は「何をすべきか」という具体的な行動が出てきます。それをやることで自分の人生設計ができるのです。同時に「そんなにゆっくりもしていられない」ということに気がつきます。それで自分の仕事のスピードがぐっと速くなりました。また無駄な行動も極力押さえるようになり、いまではそれはほとんどしないという毎日になっています。生活がとってもシンプルです。そうでありながら自分のやりたいことに向かっているという時間を過ごせることは幸せなことでもあります。

また会社の中にいたりチームで仕事をしていればいろんなことが起きます。信じられないくらいの誤解や陰口、上下関係などにも軽く触れてあります。まず自分の身の回りに起きていることがすべてではないということに気づかされます。またそれは変えようのない事柄であること、だったら自分はどうしたらよいのかということが判断できるようになりました。どうしても目先のことだけにとらわれると人のご機嫌取りをしたりで無駄な時間も増えてしまいます。そういったことに縛られず自由に自分の仕事を進めるためには時には戦うことや誠意を真剣に伝えること出来るようになりました。


ビジネスマンだけなく起業したいと思っている方にもおすすめ

この本は限られた自分の人生の時間設定をすることでの仕事というシーンにおいての啓発背景、きっかけ、過程や方法、現実や苦難の乗り越え方などが著者本人の経験とともに具体的に説明されています。読むと安心感とともにやる気や使命感が沸いてきます。
そしてそんな気持ちを起こさせるだけではなく、この本が特別なのが方法論としてきっちり説明がなされていること。
それをそっくりコピーで実行をすることだけでも何かが変わっていくのではないでしょうか。
そういった意味ではビジネスマンである幅広くいろんな人にお勧めができます

・自分でやりたいことがあって起業したいと思っている人
どのようなチャンスのつかみ方をするのか、またその熱意など自己に問いかけることができます。普段から意識することの大事さ、その内容もとても参考になります。
・いまの仕事の業績がなかなか伸びない人、不満がある人
努力が不足しての今の結果なのか、もしくはそういう時期なのか、を自己判断や見極める参考になります。少なくとも悩んでいることの解消にはいち早く近づくことができるでしょう。人間関係のことも少し触れてあります。みんな同じような状況を経験しているのとそこからどうやって進んでいくかのヒントになります。
・人材教育にあたる人
「人」という部分の素晴らしさに気づくことができます。またその「人」の力の伸ばし方、自分も他人も「仕事を楽しむ」という事例が紹介されています。
現実は同じようにはできないとしても一部を取り入れることはできます。
・なかなか行動を起こせない人
どの時点でも足を踏みとどまってしまうことは誰しもありますが、
この本は次のステップへ背中を押してくれる内容となっています。

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仕事は5年でやめなさい。

仕事は5年でやめなさい。