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ビジネス関連書籍の紹介日記です

異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 エリン・メイヤー

この本は主にビジネスの現場で働くビジネスマン向けに海外の人と仕事をする際、どうしたら対立を避けてどうやれば気持ちよくコミュニケーションを交わせるのかについて書かれている本です。

最近、多くの会社では外資系企業をはじめとして多くの国籍を持った人々と働かなければいけない時代になっています。日本人の視点だけで行動しているとそれが相手に悪影響を及ぼしていることもあり得ます。そうならないようにできるだけ様々な視点からビジネスマン向けにいくつかのポイントを交えて、また著者の海外生活の経験を基に内容が紹介されています。

例えば、日本人は時間に厳しく、遅れて上司に電話をしなければ評価はどんどん下がっていきます。一方、ヨーロッパの特にフランスやアフリカ諸国では時間を正確に守るという概念がなく、日本とは正反対の国々であることがわかります。私たち日本人は日本的な観点からしかものごとを眺める傾向にあり、それをどうしたら多くの角度から見ることが出来るのかヒントも紹介されています。このヒントとはコミュニケーションだけでなく、文化的背景や海外生活の経験などあらゆる角度からヒントが載っています。

また、ビジネスにおいて異文化理解を理解していない人でもこの本を読むことで、相手とコミュニケーションを図れるようにわかりやすく要点がまとめられているため、大変役立ちます。ただ、最初はなかなか理解できない点もあると思いますので何度も何度も読み返すことをお勧めします。私の場合は読んでいてここが著者の言いたいことなのかと思ったところはUSBメモリに記録をしてまとめる作業をしています。また、ところどころ著者のインドでの経験や振る舞いで失敗したことなども書いていて、具体的に異文化理解とは何なのか思い浮かびやすいです。その他にも例えば異文化理解ではコミュニケーション能力が重要ですが、日本と外国を写真を使ってどのくらいコミュニケーション、ここではジェスチャーが違うのか載せられておりすごくわかりやすいです。

これから大学のゼミで研究を進めなければならない人や大学院を志望している方などでこの分野に興味を持っている人はぜひこの本を読むべきだと思います。本自体もそれほど昔に出版されたものではなく、最近出版されたものなので本に載っている事例が古くなく、最新の事例を紹介しているため信頼できる本でもあります。

そして、この本では異文化理解についてただの学問だけでなく、もはやグローバル企業では必須の教養として扱われており、この教養がないと会社において重役に昇進できないといった内容も深く書かれているのでキャリアアップを目指す人にもお勧めできます。


時間の認識の違いから異文化への理解する能力をを学べる

私がこの本を読んでいて興味深いと感じることはたくさんありましたが、中でも時間認識に対する各国の考えが異なっていたことは興味深いと感じました。例えば、日本では会社に出勤する時も恋人とプライベートでデートをするときも時間を順守しますが、ヨーロッパなどの国々でも特にフランスなどではそういった時間に厳しくする感変えはないようです。日本では職場に遅刻するとそれだけで上司から叱責され、場合によってはクビになることだってあります。

それは厳しすぎるとこの本を読んで思い、フランスのように時間に対する考えを変えてほしいと思いました。時間に対して遅刻をすることは日本では悪いイメージになり、フランスではむしろ良いイメージになることがあります。しかし、各国で認識が異なっているからといって相手の国の人を見下してはいけないと学びました。特に日本人は相手を見下したりプライドが高い人が多いのでなおさらです。また別の話で言うと、最近の日本人は英語が出来るからといってそれだけでいかにも相手の国を理解したかのような振る舞いをします。例えばTOEICで高得点を取ってそれが会社や学校で英語力の指標として認識されているのは事実ですが、異文化の世界ではこういった語学の資格で奏でていても、もっと他の側面でもかなでていないと、相手と良好なコミュニケーションがとれないといったことがよくあるそうです。

言い換えれば語学の資格で高得点を持っている人材は当たり前で、それと相手の感情をすばやく察知したり、どういう気遣いが出来るかが重要だと学びました。この気遣いですが。これは国によっても気遣いの定義が異なり、日本で良しとされている気遣いでも海外の人から見れば悪いということもよくあるそうです。

また、日本で例えばコミュニケーション能力が優れていても、相手の国でよりよくコミュニケーションを行えるとも限らないそうです。つまり、異文化を制することはそれだけ難しく、時間のかかる作業だということです。異文化を身につけるには日本にいてはなかなか身に付かなく、海外で長年暮らしている人やハーフの人は有利だとも学びました。ハーフの人は父親が中国人、母親がアイルランド人など異なっていると文化的背景が読み取りやすくなり、なおさら有利だそうです。

これはDNAとも関わっています。私もこの本を読むとハーフに生まれたかったと思うことがあり、異文化理解力は会社でも有利に働くので、なんとかしてこの教養を得る方法はないか自分でも探していきたいと思いました。

また、本の中で述べられていた言葉としてよいとおもった言葉が、相手より優れているとは思わないこと、常に謙遜する姿勢が大事だという内容は興味深かったです。私はこの考えがありませんでしたが、読んでいくうちにこういう考えを持てるように日々努力を重ねていきたいと思い、これからもこの本を繰り返し読んで参考にしていく予定です。


世代や立場を超えて様々な人におすすめできる一冊

この本は世代を問わず様々な人にお勧めできます。企業で役員になりたい人、大学の学生でこれから研究テーマにしたい人、など幅広く読んでいただけます。会社役員になりたい人はこの本はとても参考になります。私たちは役員というと優秀な大学を卒業していたり、仕事が出来る人を思い浮かべますが、この本で述べられている内容はそういったことではありません。

この本で述べられていることはどんな国の人でも躊躇せず、相手と円滑なコミュニケーションを持っていたり、自分を相手より上だと思っていない人が対象だと書いています。今まで会社役員になることについて誤った考えを持っていた人は、この本を一度読んでみることをお勧めします。きっと視野が変わり、自分が今まで考えていたことが覆されるということもあるでしょう。また、大学生の方は研究テーマでも使える内容がたっぷり載っています。私もこの本のほかに異文化理解について本をいくつか読みましたが、要点がまとまっておらず、正直わかりにくかった本がありました。

この本は異文化について写真とともに各国を比較した事例などもとりあげられており、わかりやすいです。また本自体も難しい言葉ではなく、わかりやすい言葉で書かれているので理解しやすいのではないでしょうか。

漢字も難しいものは使われていませんでした。異文化理解とは改めて何なのか、この本を読む以外に手立てはないと思います。この本は最近出版されたものであり、事例も最新のものを喝采しているので信頼性もあります。古い本を読むと特に学生の方はイメージがわきにくく、理解に苦しむと思います。本を購入する際は異文化理解についてだけでなく、新しさを重要視するべきです。

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異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

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