ビジネス書籍ユーザーレビュー

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図解 お金持ちの教科書 加谷珪一

著者の加谷珪一氏は東北大学卒業後、日経BP社に記者として入社。
企業のオーナー社長やファンド出資者(個人投資家)など、数多くの超富裕層とじかに接しており、2000年、独立してコンサルティング会社を設立しました。
企業に対する経営コンサルティング、資産運用アドバイスなどを行うほか、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務も行っています。
現在は、ビジネス・マネー・経済・政治など多方面の分野での執筆活動も積極的に行っています。
お金持ちの行動分析から成功パターンを導き出し、自らも実践して億単位の資産を運用する個人投資家になっています。

約150人のお金持ちから著者がヒアリングした内容をもとに執筆した、お金持ちの実像を明らかにした本です。

お金持ちの人たちに特有の思考パターンや行動原理というものをベースにし、客観的にまとめている本で、大変価値のある内容かと思います。
大概のお金持ち本は、かなり運が良いとしか思えない億万長者本人が自分の体験や主義をまとめてあり、あまり現実的には役に立ちそうにない印象を受けますが、こちらの本はお金持ちご本人に対する徹底したヒアリングを文書化したもので、とても現実味を帯びています。

この本は、図解版として再編集されている為、大人だけでなくこれから社会人になる若い方、学生さんなんかが読んでも面白く最後まで読めるのではないかと思います。
こちらの図解は大変わかりやすく、イメージをつかみやすいかと思います。
第1章から最終章まで、それぞれお金持ちの考え方・なり方などのノウハウがこれでもかというくらいに凝縮されています。
そして、章と章の間にコラムが何本か挟んであるのですが、これも割と役に立ちます。お金持ちになってみないと分からない現実・悩みの類が書かれており、大変興味深いです。
割とノウハウが具体的に書かれているので、「これなら自分にもチャレンジできそう」「だまされたと思ってやってみようかな」と思う人が多いのではないでしょうか。
決して難しいビジネス本ではなく、もちろんお金について書かれている本ではあるのですが、それは個人の生き方を問われている内容も盛り込まれているのでなかなか奥の深い内容の本だと思います。職場でも家庭内でも、色んなシーンにおいて活用できるのではないでしょうか。
ビジネス雑誌(例:ビッグテュモロー プレジデントなど)を愛読している人には特におススメです。 

お金持ちの思考や行動パターンを学べる

以下はそれぞれの章ごとに私が特に個人的に惹かれた文章が書かれている箇所を抜粋したものです。


【第1章】お金持ちってどんな人?

〈年収1000万円はお金持ちではない〉
やはり、イメージしやすいお金持ちの基準はというと年収1000万円~かと思います。
しかし、実際にはこの層の世帯は過剰な消費に走る為、年収400万円世帯よりもエンゲル係数が高いとされ、生活がずっと苦しいそう。
なので、工夫次第で(我が家の場合は、中古住宅を購入したり共働きをしたり)年収差はカバーできるという事です。
都心に住んでいる親戚(タワーマンション購入・車はクラウン)に比べ、こちらはつつましくではありますが、満足のいく生活レベルを維持しております。

 

【第2章】お金持ちはこんなことを考えている

〈お金持ちはすべて自分のせいにする〉
個人的には、この章に書かれていることが一番強く心に残りました。
お金持ちになれる人というのは、なかなか人に出来ない事を実現しているため、多くの優れた面を持っており、その中でも突出しているのが「結果のすべてを自分のせいにできる精神力の強さ」という件です。
私も日頃、ビジネスでもプライベートでも詰めの甘い部分があり、何度も悔しい思いをした事があります。それでいて、しばらく経つと忘れてしまっていたり、悪い時には人のせいにしてしまったり…。こんな事をしているから、なかなか貧乏から抜け出せないのだなと反省しきりでした。お金持ちは危機管理のプロで、小さなトラブルでもお金を失う事が少なくなってくるので、結果この積み重ねが庶民との大きな差になるのだと実感しました。

 

【第3章】お金持ちのコミュケーション術


〈お金持ちには友達がいない〉
お金持ちには友達が少ないといわれる理由の一つが「時間の進み方が一般人と違う」からだそうです。資産が増えれば増えるほど、時間の値段は上がっていき、あまり意味のない行動をして過ごしてしまうのがもったいないとの事。
この章を読んで、私もすぐに実行しました。仕事の休憩時間中の愚痴話に付き合うのはやめて、こういったビジネス本を読んだりして一人の時間を大切にしました。
付き合いの悪い奴だと最初は思われていたようですが、そのうち皆私を真似るようになったのでしめたものです。

【第4章】どうすればお金持ちになれるのか

〈お金持ちになりたければ、早く動き出せ〉
これを読んで「ああ、自分はもうアラフィフだからもう無理だ」と思わないでください。
あくまで一般論として歳をとればとるほど新しい発想を受け付けにくくなるため、こういった表現になるだけで、今からでも遅くはありません。
そして、この時に重要なのが「お金に縁のない年配者の話は無視する事」。
どの世代もほとんどの人がお金とは縁のない生活を送っており、その事に対して皆多かれ少なかれ不満を持っていると思います。そして、特に年配の方になればなるほど貧乏の思考パターンが染みついており、それを若い世代に押し付けてきがちなので、お話を聞くならお金持ちオーラを発しているお年寄りに頼みましょう。
私の周りのお年寄りを観察してみても、本当に当てはまっています。
時間持ち・お金持ちの年配の方と話をしていると、実際に行動の流れが良くなるのです。

【第5章】こんな行動でお金は逃げていく

〈そんなこと知ってるよと言ってしまう〉
ついつい、何の気なしに言ってしまう言葉ですが…。
聞き手の側にあまりニーズがないのに繰り返し登場する話(例:利益を最大化するには、売り上げを増やして、経費を少なくすればよい)にはかなり重要な「真理」が含まれているそうです。一見、当たり前すぎて何度も聞くとうんざりしてしまいそうなフレーズですが、実際お金持ちが一握りしかいないという事は、この言葉を実行できている人がごく少数という事になります。
皆横着心からいろいろな理由をつけて実行しようとしていないみたいですが、騙されたと思って行動に移すとかなりの効果が期待できそうです。
現在、私の職場で少しずつ経費削減を掲げて実行中です。

 

【最終章】小金持ちでもいいから、なんとかしたい人へ

〈小金持ちを目指すなら車・新築住宅は買うな〉
人生の三大出費は、住宅・自動車・保険である、というようにこれら3つの支出を減らすとかなりの効果が期待できます。
日本人の多くは中古住宅を好まない傾向にあるらしく、宣伝などの影響のありこれらを所有していないと不便だし不安という固定観念にしばられているように思います。特に年配の方なんかは顕著です。
私は地方に住んでいますが、中古住宅住まいで、夫婦で軽が1台という生活を送っています。
私はどこに行くにも自転車か公共の乗り物を利用しますが、特に不便に感じることはありません。ですので、1世帯で車を数台・新築一戸建てフルローンの知人と比べると、月々の貯金額は何倍も多いため、羨ましがられます。

 

金持ちになりたい全ての人におススメしたい1冊

株やFXなどで一攫千金を狙っているような横着な方には、もちろんおススメはできません。
先で述べた事をコツコツとまじめに実行出来るような、地道な努力を惜しまない人には効果的な本だと思います。
先述の〈小金持ちを目指すなら…〉の件でも触れましたが、やはり人の目や価値観を気にして見栄をはったり生活レベル・行動を変えられない人には、いくらこの本を読んでも無駄だと思うので、自分なりの価値観を大事に出来る人におすすめです。

そして、お金持ちの方達の行動をまねをするだけでなく、何故あの方達がこのような合理的な振る舞いをするのかじっくりと思いを馳せてみるのも良いと思います。
もちろん、この本の通りに実行していてもすぐには結果として表れにくい事もあるかもしれません。ただ、お金の事だけではなく自分の身に降りかかる全ての事に対して、他の人と違った考え方をくせづける事によって、チャンスは劇的に増えると思うのです。

これから社会人となる若い人達はもちろんの事、図解でわかりやすく説明しているので学生さんにも〈学校では教えてくれない生き方の勉強〉としても優れたテキストだと思います。給料が伸び悩んでいて本職以外に副業を考えているサラリーマンのお父さん、今から結婚を考えている玉の輿に乗りたいOLさん、あと少しで定年なんだけど…貧乏なままで老後を迎えたくない!とあがく年配の方達、お金持ちになりたい全ての人におススメしたい1冊です。

 

www.goodbyebluethursday.com

図解 お金持ちの教科書

図解 お金持ちの教科書