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マンガで分かる!マッキンゼー式ロジカルシンキング 赤羽雄二(著)他

この本は1983年にスタンフォード大学に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了後、1986年に世界最高のコンサルティング会社、マッキンゼーに入社した赤羽雄二さんの文章と、大舞キリコさんの絵による漫画で構成されている、企画、営業、プレゼンなど仕事やプライベートに役立つ思考方法のノウハウが書かれています。そして星井博文さんがシナリオ制作をしています。

この本では、実際にマッキンゼーに勤めていた赤羽雄二さんの文章をもとに、マッキンゼー式のロジカルシンキングの方法とやり方について、分かりやすくロジカルシンキングについて説明してくれているストーリー漫画と一緒に、詳しく紹介されています。

ロジカルシンキング、それは仕事やプライベートで起きた問題を論理的に解決するための思考方法です。

私たちは日々、仕事中や他者とのコミュニケーションの中で、解決しなければいけない問題に直面することが多々あります。そしてマッキンゼーのロジカルシンキングはその問題に対して、「ものごとを整理し、問題点を正確にとらえ、もっとも効果的な対策方法を考える」という方法を提案しています。

そしてこの本の中では、そのロジカルシンキングを学ぶことで成長していく一人の女性の物語が漫画で描かれています。主人公の女性の名前は丸山桃子。イベント運営会社プラチナフルートの営業企画部に5年勤めるも、まだ一度も企画案を通したことのない27歳の仕事で悩んでいる女性です。

ある日、相変わらず企画が通らなくて落ち込んでいた桃子は、幼なじみの角井謙二郎と偶然再会します。そして謙二郎は桃子が仕事で成功できるよう、ロジカルシンキングの使い方についてアドバイスをしてくれるようになります。そう、謙二郎はコンサルティング会社マッキンゼーの社員だったのです。

謙二郎のアドバイスによって、桃子は秘めていた才能をメキメキと伸ばしていきます。桃子の企画が考えた企画は軒並み成功するようになり、同期で営業企画部の西園寺美玲と肩を並べられるほどに成長していきます。そして桃子は、彼女が経験した中で一番規模が大きいイベント、物産展のリーダーに突如任命され・・・。

私たち読者は主人公の桃子と一緒にロジカルシンキングについて詳しく勉強することができます。「A4メモ書き」、「マトリックス」、「フレームワーク3C」、「ゼロ秒思考」など、仕事だけではなく、対人関係や婚活などにも使える思考方法のノウハウがこの本にはたっぷり詰まっています。


メモ書きでアウトプットし、理由を必ず問うていくこと

この本を読んで実際に役に立った情報を3つ紹介します。
第一に、「A4メモ書きで論理思考力を鍛えること」。仕事をしていると、突然のアクシデントに見舞われることがあります。突然進んでいた企画の人員が足りなくなってしまったり、また仕事先から依頼されていた仕事の内容を変更されたり。咄嗟の判断を求められる局面はたくさん出てきます。

そんな時に役に立つのがA4メモ書きです。

このA4メモ書きの方法は、まずA4用紙を横置きにして、左上にタイトル、右上に日付を書きます。そして一分間、タイトルの疑問の答えとなる本文を4?6行、各20?30文字書いていきます。そしてこのA4メモ書きの作業を1日10?20枚書いていきます。

このA4メモ書きは、1分という短時間で行うことにより、頭の中の思考を言語化するスピードがどんどん速くなっていきます。考えるということは時間をかければいいものではないということが本書には書かれています。

自分の考えを明確にするためにも、このA4メモ書きを試してみてはいかがでしょうか?

次に「理由は必ず3つ挙げる」こと
論理的思考を鍛えるための一つの方法として、本書では何かをしようとするときに「理由を3つ挙げる」ことを勧めています。理由を3つ言うために考えることによって思考が深まり、かつ自分が根拠の薄い意見などであった場合、理由を3つ考えることによってその浅さに気づけるからです。

そして理由を3つ挙げることのメリットに、「自分の意見に自信が持てる」ということもあります。自分の頭で考えて、納得のいく3つの理由を挙げることができれば、プレゼンテーションや会議の時も自信を持って紹介できますよね。

そしてあなたの話を聞く側の上司や依頼主も、理由を3つも聞くことができたら安心することができます。話を聞く相手にも信頼感を与えることができます。

最後に「ロジカルシンキングはクリエイティブにも役立つ」ということ。
一見論理的思考は新しいものを創造するクリエイティブとは遠いものにあるように思えますが、本書では論理的思考はクリエイティブな発想を出すためのツールだと書いています。

感覚で強く物事をとらえる能力のある人は、新しいアイディアを生む才能があります。しかしそういった人は自分の感覚を優先してしまい、頭の中からそのアイディアを取り出すのが上手くないことがあります。アイディアをしっかりとアウトプットし、強固なものにするためにも論理的思考はとても大切なようです。

また、普段理詰めで物事を考える人も、論理的思考力を鍛えることによって気づいていない視点に気づくことができ、よりクリエイティブな発想を生むことができるようです。

自分の働き方に悩んでいる人におすすめの本

この本をおすすめしたい人は、「今の自分の働きかたに悩んでいる人」と、「自分で商売を始めたい人、起業をしたい人」です。

「今の自分の働きかたに悩んでいる人」は、現在の自分の働きかたと自分の欲望がマッチしていないのだと思います。我慢が足りないとか、耐えるべきだという結論をしてしまえばそこまでなのですが、自分の小さな欲望も大切な市場の流れの一つです。

自分が今よりも満足することのできる働きかたを模索するためにも、マーケット感覚を磨き、自分が売れるもの、または誰が自分の売りたいものを買ってくれるかを考えるのが大切なのです。需要と供給をマッチさせる方法が理解できれば、現状に不満がある自分の状況を打破する方法も思い浮かぶと思います。

「自分で商売を始めたい人、起業をしたい人」にこそ、この本はおすすめです。

一から自分で商売を始めること自体は、インターネットの力を使えば今はそんなに難しいことではありません。ただ難しいのは、「お客様が何を欲しがっているかを把握する能力」だと思います。マーケット感覚ですね。

自分が売りたいものだけを売っても商売はうまくいかないし、かといって市場が欲しがっているものばかりを売っても、本当に自分の売りたいものではない限りつづきません。

そして一から商売を始めるということは、大きさの違いはあれど挑戦です。この本では挑戦することによって出てくる成功と失敗の関係についても詳しく書かれています。

成功を手にいれるためには、市場でたくさんの人の声、フィードバックを聞き、そこから成長していくことが大切です。そしてその繰り返しがマーケット感覚を磨くことにも繋がります。

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マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング (まんがでわかるシリーズ)

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