ビジネス書籍ユーザーレビュー

ビジネス関連書籍の紹介日記です

斉藤一人の道は開ける 永松茂久

永松茂久さんが2010年に出版された本です。文庫本で250ページ強の作品となっています。一言で簡単に内容をまとめますと、著者である永松さんが当時日本一の大実業家であった斎藤一人さんから学んだ「成功者になるためのポイント」について分かりやすくまとめている本になります。

よく書店で見かける自己啓発本、ビジネス本のように、単に大切なポイントとそれに関連するちょっとしたエピソードが添えられているという形式ではなく、永松さんと斎藤さんの間で行われる生の対話の中で永松さんが大切なポイントを一つ一つ学んでいくという物語形式でまとめられています。

そのため会話文の占める割合が非常に高く、活字が苦手もしくは嫌いという方であっても無理なくテンポよく読み進められる文章になっています。
では、より具体的に話の内容を紹介していきます。大分県でたこ焼きダイニングと居酒屋の2店舗を経営していた永松さんが、ある講演会を行うため大分県に来ていた斎藤さんと知人の勧めにより偶然にも出会い、その縁をきっかけとして経営者としてもっと成功するための方法を学ぶため、足繁く東京で働く斉藤さんの元に通うところから2人の関係が始まっていきます。

初めて東京を訪れた際、経営者として成功するための素晴らしい話を聞くことができると大きな期待をしていた永松さんは、斉藤さんの、成功するためには「笑顔とうなずきと天国言葉」がまず大切であるという話を聞き非常にがっかりしてしまいます。自分が聞きたかったのはそんなことじゃないとまで思ってしまいます。しかし納得はしていなかったものの、とりあえずやってみようとして大分の自分のお店で実践し、

その結果失敗した体験をありのままに斉藤さんに話し、その失敗の原因についての分析、アドバイスを受け学んでいきます。そういう風に、斉藤さんからのレクチャー、松永さんの実践、実践したことによって体験した失敗や成功の報告、斉藤さんからまたアドバイスを受けるという流れで物語は進んでいきます。

斉藤さんからのレクチャーの内容は多岐に渡り、「人としての魅力をつけるためのレクチャー」「人を喜ばせるためのレクチャー」「夢についてのレクチャー」「勝てる人間になるためのレクチャー」「幸せになるためのレクチャー」など様々に語られます。その斉藤さんからのレクチャーを通して、永松さんが経営者として、そして人間としても大きく成長していく姿が描かれています。

ポジティブな気持ちを常に持つこと

成功するためのポイントとして、たくさんのことがまとめられている本ですが、その中でも自分がこの考え方は特に役に立ったなという点を2つに絞って紹介させて頂きたいと思います。

まず、1つ目は、仕事に嫌々取り組むのか楽しく笑顔で取り組むのかは自分次第で、どちらの気持ちで取り組むかによって結果が大きく変わることを学ぶことができました。
具体的には、「仕事でやりたくない仕事を任されてしまった時」「面倒な仕事を頼まれてしまった時」に役立ったと感じます。

わたしは上記の状況になってしまった時、どうしてもっと手が空いている人がいるのに自分に頼むんだろう、嫌だなというように、マイナスな気持ちしか持っていませんでした。ただ嫌だと思ってもどうせやらないといけないのだからやろう、と嫌々やっていたところもあり、その時間は非常に苦痛でしんどい時間でした。

ただ、この本を読み、とりあえず意識してみようと考え、嫌なことを頼まれても、「はい、やってみます。」と笑顔で答えるようにし、どうせやるんだからとりあえず楽しんでみようという思考に切り替えるようにしました。その結果、仕事の面倒さは以前と変わっていないのですが、気持ちの面では非常に軽くなり、苦痛も軽減されました。さらに上司からの評価も高くなり、以前よりも信頼関係が得られるようになりました。

このように、周りの人と信頼関係が得られるようになり、自分の気持ちの面でも楽になったことでいきいきと働くことができるようになりました。

次に2つ目は、短所を直すことよりも長所を伸ばすことに目を向ける方が、自分のことを肯定的に捉えられ自信につながることを学ぶことができました。

具体的には、「自分に自信を失っていた時」に役立ったのですが、仕事を行う中でミスをしてしまうのは避けられません。私はミスの大小によらず、ミスをしたということに対して自分に怒りを感じてしまう性格でした。もっとこうしないといけないのに何で自分はできないんだろう、と自分の欠点ばかりに目がいっていました。ただ欠点はすぐには直るものではなく、次第に欠点を直すことを諦め、世の中には完璧な人なんていない。これが私なんだから仕方ない、と自分勝手に捉えて気分を抑えていました。

ただ、この本を読み、短所を直す方ではなく、長所を伸ばす方に目を向ける考え方があるのだと気づくことができました。その結果、自分の長所を考え、また周りの人にもアドバイスを頂くことにより、自分に自信が持てるようになり、自分を以前より好きになることができました。


自分に自信が持てない方や仕事が楽しくない方へ

わたしはこの本を「今の自分に自信が持てず、自分のことを嫌いになってしまっている方」もしくは「仕事を楽しいものではなく、辛くてしんどくて嫌なことしかないと捉えてしまっている方」にぜひおすすめしたいと考えています。

理由はこの本を読んだことにより、仕事を楽しいと考えられるようになり、また自分のことを好きになれたからです。

仕事をしている時間というのは、1日の大半を占めてしまう程の時間です。1度しかない人生の大切な時間を仕事に使っているのですから、その時間が苦痛であるというのは何よりももったいないですし、辛いことです。

また、自分という存在も一生付き合っていかなければいけないものですが、そんな自分のことを嫌ってしまっているのは非常に悲しいことです。ありきたりな話ですが自分を大切にできない人間が誰かを大切にするというのは至極難しいことであると思います。

仕事で成功をおさめることも、人生を幸せに過ごしていくことも自分の考え方と行動次第です。そのことを永松さんのこの本は永松さん自身の体験を通してたくさん学ばせてくれます。

こういう考え方もあるのか、という気づきもたくさん得ることができます。私はこの本を5回ほど読み返しましたが、読む度に心に残る部分は変わり、毎回新たな発見を得られるため、様々読んだビジネス本の中でも最も大切な本だと思っています。ぜひ手にとって読んでみて下さい。きっと得られるものがあるはずです。

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斎藤一人の道は開ける (PHP文庫)

斎藤一人の道は開ける (PHP文庫)