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本当にわかる為替相場 尾河眞樹

この本は、タイトル通り経済の為替市場にスポットを当てたものになっています。全十章からなっていますので、さらっとその章について説明していきたいと思います。第一章では為替通過ペア(ドル円、ユーロドル、ユーロ円)などの基本的な事柄から始まるので全くの初心者でも難なく読み始められます。

そして、第二章では基本をわかったうえでの市場全体の大まかなながれについて説明されていて、第一章の基本を元にどのような仕組みで為替相場が変動し、どのような人が動かしているのかを学びます。

 第三章では、さらに細かくそれぞれの市場について説明してあり、ニューヨーク市場やロンドン市場、東京市場をはじめ、オセアニア市場などにも言及しています。それぞれが日本時間のいつ活発になるのか、ニューヨーク市場の影響などが書かれています。第四章、第五章、第六章では特に市場予測がメインに述べられていて、様々な角度からのドル安や円高の予想ポイントを教えてくれています。相場のテーマ(長期なのか、短期なのか)、ファンダメンタルズがどの程度為替相場に影響を与えるのかを学びます。さらには経済指標による予測にも触れられていています。

特に重要な、米国の失業率や非農業部門雇用者数などは細かい解説付きで書いてあるので、どのような指標なのか?数値から何を読み取ればよいのか?などが細かく書いてあります。そして、日本、欧州、米国、その他の国それぞれの特有の特徴も関連づけて書いてあるのでさらに深いところまで学べるはずです。忘れてはならない要人発言では、過去のチャートや図を見ながら要人発言の関連性を目に見える形で理解することができます。要人ってだれ?程度の知識でも、どの役職の人の発言に注目するかまで親切に書いてあるので安心です。

そして、第七章では、米ドル、ユーロ、ポンドそれぞれの特徴や特有の動きが書かれていて、それぞれの通貨はどのような要因に左右されるのか、「有事のドル買い」は今も健在なのか?といった事柄を中心に書かれています。加えて第八章では、主要通貨に付随したほかの通貨についてもざっと説明されています。取引額が少ないのであまり詳しく書かれている章ではありませんが、為替相場全体を鳥の目で見るには読んで損はないと思います。最後の第九章、第十章では基本的なチャートの見方(ローソク足やフォーメーション)について書かれており、どちらかというと経済の勉強よりはFXトレーダー向けの内容になっています。

為替相場のトレンド傾向や過去データを学ぶことができる

私はFXを始めたばかりで、知識量が乏しいためこの本を手に取りました。特に勉強になったのは市場の予測やトレンドなどの箇所でした。FX初心者はトレンドや相場の傾向をつかみづらいと思いますし、ベテランの方でも百発百中はあり得ないと思います。

まさに、確実に予測を当てるのは雲をつかむような話ですが、この本を通して正確にトレンドや傾向、過去のデータを学ぶことで多少は確率を上げられると思っています。

例えば、初心者ですと1分毎、10秒毎の変動がとても気になるもので、私も自分の身銭を切って投資している以上パソコンの画面やスマホを手放せないことがありました。しかし、この本の中に時間軸のない予測はあり得ないと書かれていて私自身、この時間軸の概念が欠如していることに気が付きました。

プロのトレーダーでもない限り、数分単位で取引を行い確実に利益を積み上げるのは得策ではないと気が付きました。超長期(2年先以上)長期(1~2年)中期(半年~1年)短期(1週間~半年)超短期(日中~1週間)の中から自分に合った時間軸を選択し、またそれぞれの期間に応じたトレンドの見方や予測の立て方があることも読んでいて目から鱗でした。経験のある方は普通なのかもしれませんが、右も左もわからない状態でFXに飛び込んだ私は無鉄砲に売買を行っていましたので勉強になりました。


また、経済指標についても一応、ニュースなどで情報収集していたのですが全く聞いたことが無い文言のオンパレードでした。しかし、この本にはすべてではありませんが特に重要な指標については細かな解説付きで書いてあるので非常に助かりました。GDP(国民総生産)やGNI(国民総所得)しかわからなかった私は、雇用統計などは全く無知でしたので、重要な指標が発表される大まかな時期まで書かれてあるので自分の予測にも組み込みやすいです。

さらには、重要なことは一つの指標で判断していけないことです。片方の指標が好調でも、もう片方がその好調を上回る不調や良くないサプライズがあると必ずしもその通りにはならないこと、結局市場を動かしているのはトレーダーの心理であるということは、ついパソコン画面ばかり見ていると忘れがちになってしまいますがこの本を読むことで思い出させてくれて、落ち着いて取引に臨めるようになりました。何度か読み返して新たな発見が見つかり、それを生かすことが成功への近道だと思っています。

為替相場に興味のある方やFXをはじめたばかりの方におすすめ

経済特に為替市場に興味のある方、FXなどのを始めたあるいは、これから始めようと思っている方にはおすすめの入門書であることは間違いないです。

為替市場の基本や大まかな流れを最初の章で先に学んでおくことで、よりレートの動きを予測する材料が増えます。情報や知識が増えるということはそれだけ自分の武器になり、予測が当たる確率も高まることを意味しています。

どうしても、ユーロや円、ドルしか見ていなかったりしますがほかの通貨も密接にかかわってレートが決定していることを学ぶと見方も変わり、多角的な見方で投資できるようになりました。私自身も経験があるのですが、最初から難しすぎる書物を手に付けてしまうと基本がわかっていなかったり難しい用語がたくさん出てきたりして、いちいち意味を調べながら読むことになるので手こずったり、読むのを途中でやめてしまうことに繋がります。なので、本書みたいに初心者にもやさしいものから読んでいくことをおすすめしています。

また、経験者のかたも再確認のために読んでみても全く損はないと思っています。加えて、チャートや図が結構多くでてくるところも想像しやすくて良いところだと思います。文章だけでは飽きてくると思いますし、実際のチャートをイメージするのは初心者には少しハードルが高いです。この本にはチャートや図にもポイントが書き加えられているので、さらにわかりやすくなっている点も入門書であると書いた所以です。

zatsuhack.hateblo.jp

本当にわかる為替相場

本当にわかる為替相場