ビジネス書籍ユーザーレビュー

ビジネス関連書籍の紹介日記です

マッキンゼーが予測する未来 リチャード・ドッブス(他)

これからのビジネスはどうなっていくのかを、あのマッキンゼーが分析し、予想する本です。ロンドン、サンフランシスコ、上海をベースとしている、マッキンゼーのシニアパートナーであるリチャード・ドッブス、ジェームズ・マニーカ、ジョナサン・ウーツェルの共著となります。

その内容は数々の統計、企業の数々の実例などから導き出された現状、そこから予想される、これから起きるであろう予測される事柄が記載されています。変化の速度が加速していること、ネットの普及により、都市でない場所で爆発的に何かが起きることが予測されるため、これまでの経験値では予測不可能なことが起きてくるだろうと彼らは述べています。

その予測不可能ながらも、変化へどう対処していくべきか、これまでの直観をどうリセットしていくか、などを実際の失敗例なども交えながら説明されていきます。予測不可能なので、はっきりと、未来はこうなる、というような確証的なことは何も書かれていません。

これまでによくあった、未来はこうなる!とはっきり展望を示しているような本を期待していると肩透かしにあいます。でも、読み進めていけば、未来の雰囲気のようなものはだんだんつかめてきます。また、変化がどのようなかたちで、どんな場所で起こりそうかというヒントになるようなことも書かれているように思います。これは、指示書のようなものでなく、予測をどうやってするか、予測の仕方や、変化への心構えのような本と思ったほうがいいかもしれません。

ただ、個人的には、未来はこうなる!という本よりも信ぴょう性は高いと思うのと、あまり経済や経営に詳しくないので、初めてしるようなことも多く、たいへん勉強になりました。知識不足で内容を理解しているとは言い難い状態で読みました。ところどころ分からないところも正直ありましたが、それでも面白かったです。統計のグラフや表が多用されているので、昔とどう変化したか、その変化の具合が量的に実感できました。

名前を知っている企業がどういった戦略をたて、それがどのような結果になっているのかが、たびたび出てくるので、世界経済の息遣いのようなものが感じられて、遠い世界の話しのようですが、少し身近に感じることもできました。途中、日本についても言及されている部分があるので、日本人には非常に興味深いところだと思います。今までにないスピードで変化していくんだ、ということはよくわかる本だと思います。

従来のビジネスモデルではもはや通用しない

とにかく、今までとは違うということです。今まではこうだった、ということが通用しないという。ネットの普及で全く聞いたこともないような、町、村で経済効果が起きるということ。そして、同じ方法は通用しないということ。場所によって、また時期によって、さまざまな変動によって、今までになく大きな影響が出るということ。

私はこの本を読んでこれからは大企業でも安心できない、むしろ大企業のほうが保守的になりがち、今までのやり方に固執しがちになりそうで、急激な変化に機敏に柔軟に対応していくというとこができず、危険なのではないかと思いました。

特に各地に責任者を置く場合、その責任者にどれだけの権限を与えられるか、がカギとなりそうですが、年功序列、男尊女卑がまだ根深いところでは残っている保守的な日本の企の業はうまく対応できるだろうかと不安になります。俊敏に立ち回れることが生き残るすべのように思います。

今まで優秀な大企業だったところはどれだけ勝ち残れるのか。変化はこれから加速して、あっという間に爆発的に新しい現象や状況が生まれるようですが、日本の既存の企業は機敏に立ち回り、勝ち残れるのか。それからこれからの高齢化、少子化で高齢者をどれだけうまく労働力として取り込んでいけるか。高齢化社会でのビジネスはまた、今までとは全く違うものになっていきそうです。

そして小さな会社、集団が、大企業の脅威となれるというのは、経済の健全化につながるのではないか、と素人考えですが、思っています。今のように大企業が儲けて、下請けには無理を言い、下請けが泣くというような構図では、商品は適正な価格になりにくく、消費者の利益となりません。小さな会社が大企業の脅威となるような社会になれば、大企業もあぐらをかいているわけにもいかず、消費者の利益になるような企業努力をするようにもなりそうな気がします。

何より、そのような社会は活発で活性化された、生き生きとした、面白いものになるのではないか、と思います。思い返せば、携帯電話が出てからスマホが普及するまでもあっという間でしたし、

パソコンができてからwindowsができ家庭に普及するまでも、あっという間でした。これからは、さらに早いペースでいろんなことが変化していくのかと思うととにかく長生きして、何が起きるのか、どう変化していくのかを見てみたいと思ってしまいます。何も知識がなく、分からないながら読んでも、なんとなくこれからの雰囲気はつかめたような気になっています。


会社経営者や管理職をされている方におすすめ

会社の経営者、役職者にはぜひ読むことをおすすめします。でも、私のように、何もそういうことに関係なく、あまりこういうことに知識ななくても、分からないながらも読んでいくと、なんとなくの雰囲気はつかめますし、その雰囲気だけでも楽しめます。これから何が起きるのか。どう変化していくのか。経済的観点から読むのが、たぶん正しいのでようが、私のようにこれからの世界はどうなるんだろう、という単純な好奇心だけで読み進めていっても楽しめます。これから何が起きるのが、知りたいかたにもおすすめです。何も知識がなくても、難しい内容で時々分からなくでも、読めますし勉強になります。個人的には、実は今、転職を考えているのですが、この本を読んで、転職先の会社は安定している会社よりも、変化に機敏に対応できるところかどうかも見極めたほうがよさそうだと思っています。これから就職される学生さんも、就職先を安定しているから、で選ぶと将来その会社が、社会の変化に対応しきれなくなるかもしれないので、そういった意味では、これから就職される学生さんにも、ぜひおすすめの本だと思います。それから、これはこじつけかもしれませんが、これから高齢化社会となり、今までだったら引退してのんびりしていたような年代のかたも、これからは労働力として期待されるかもしれないので、シニアの世代のかたも読むと役にたつかもしれません。もうひとつこじつけかもしれませんが、賢い消費者になるために、消費者としてこの本を読むという視点もあるかもしれません。

news.livedoor.com

マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

  • 作者: リチャード・ドッブス,ジェームズ・マニーカ,ジョナサン・ウーツェル,吉良直人
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/01/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (3件) を見る