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伝わる・揺さぶる!文章を書く 山田ズーニー

「伝わる・揺さぶる!文章を書く」は進研ゼミで有名なベネッセコーポレーションで小論文の添削などの仕事に携わっていた山田ズーニー氏の書籍になります。小論文と言う人に説得力ある意見を伝える力を養う科目を担当していた筆者が小論文の指導の中で感じた分かりやすい文章とは何か、そのような文章を書くためにはどのようにすればよいのかということを紹介している本になります。

上手い文章の書き方を学ぶための自己啓発本などは多く存在します。このような書籍の多くはテクニックの羅列となっていることがほとんどです。ただ、この伝わる・揺さぶる!文章を書くについては単なるテクニックを羅列するだけのマニュアル本といった形は取っていません。

この伝わる・揺さぶる!文章を書くの特徴は筆者が小論文の指導に携わる中で出会った生徒の実例をもとにして、その子の文章をどのように指導したのか、また文章の指導を受けるなかでその生徒がどのように変わっていったのかというエピソードがたくさん盛り込まれています。単なるテクニック本としてではなく、一人の小論文教師のエッセイのようにも読むことが出来るのが、この伝わる・揺さぶる!文章を書くの特徴になります。

 

また、この伝わる・揺さぶる!文章を書くは高校生の小論文をベースにしているので、非常に分かりやすいのが特徴です。小論文と言う答えが無い科目において、高校生に「この部分を変えるともっと分かりやすい文章になるよ」ということを毎日のように指導してきた筆者だからこそ、いい文章というものを分かりやすく解説してくれています。この本を読めば、分かりやすい文章といったものがどういったものなのか、また一歩進んでどのような文章を書けば人の心を揺さぶることが出来るのかということもつかむことが出来ます。

 

非常に読みやすい本なので、文章の書き方の入門書としてはかなり優れた本になります。ただ、入門書ということで低いレベルのことしか述べていないかと言われると、そうではありません。この本で目指しているのはその文章を読むことで人の考え方揺さぶるような文章を書くことです。このような文章を書くことは容易なことではありません。文章の書き方を扱った読みやすい入門書でありながら、この本が述べていることを実践していくと、非常に高いレベルにまで自分の文章力を高めることが出来る、本当に理想的な文章の書き方の入門書がこの「伝わる・揺さぶる!文章を書く」です。

読み手にどうなってもらいたいかを意識して文章を書く

WEBライターとして生計を立てているので、文章の書き方を学ぶことは必須です。したがって、文章術についての本は何十冊も購入しており、この本もそのような文章術の本の中の一冊として本棚に並んでいる本になります。

職業柄、コピーライティング・セールスライティングといった商品を売り込むような文章を書く機会が多く、このような商品を売るための文章術について書かれた書籍を読むことが多くなりました。

この伝わる・揺さぶる!文章を書くについては昔から持っていた本なのですが、何となく思い込みでセールスライティングのような売り込みの文章を書く場合にはあまり役に立たないような気がしており、ずっと本棚にしまったままにしていました。

ただ、最近「伝わる・揺さぶる!文章を書く」を再読してみたくなる機会があり、読んでみると、今執筆しているセールスライティングの記事と小論文を比較しても、その本質とうものは変わらないと感じました。究極的に文章を書くことは「その文章を読んだ人にどうなってもらいたいのか?」ということを意識して、それをゴールにして文章を書いていくのだなということを改めて認識させてもらうことが出来ました。

特に分かりやすい文章を書けるようにするには最初の文章の7つの要件というものをしっかり読み込んでおくのが良いと思います。私自身も一時期はこの7つの要件をまとめた紙を横に置いて、文章を書くように心がけていました。こうすることで、文章が自分が主張したい内容とは違う変な方向にそれていったり、自分で何を書いているのか分からなくなるといった事態を防ぐことができました。文章を書き始めたころにはこの7つの要件というものをしっかり読み込むと良いと思います。

この7つの要件が自然に頭に入ってしまった頃には、文章のテーマが決まって、数分で文章の構成が頭に浮かんで流れるように文章を書くことが出来るようになりました。文章を書くのがうまくなりたいと言う人はまずこの7つの要件の部分だけでも繰り返す読むようにすることをおすすめします。

また、この本の優れたポイントに「論点」とは何かということを明確に説明しているという点がありました。学生の頃から、「この文章の論点は・・・」と言われてもピンと来ず、「論点とは何だ?」という疑問をずっと持ち続けていました。ただ、この本を読んで「論点」というのは自分が持つ問題意識であるということが分かりました。論点という漠然としたものについてしっかり理解できたのも、この本を読んだメリットだと感じています。

議事録のとり方に悩んでいるサラリーマンに読んでほしい本

まず、おすすめしたいのは自分が書いた文章を見せたときに、「何を言いたいのかよく分からない」といったことを言われた経験があるサラリーマン。

私のようなライター業で生計を立てているものであれば、文章術を学ぶことは当たり前のことでもあります。ただ、よい文章を書く力というのは何もライターなどの文章を書く仕事に携わっている人だけに求められるものではありません。

サラリーマンの人であっても、プレゼンテーションや資料作成など、文章を書く機会は多く求められます。こういった文章を書くことが苦手だと感じている人にはぜひ読んでほしい書籍になります。特に後半部分は議事録のとり方、お客様にお詫びをする場合のお詫びの文章の書き方など、ビジネスでも活用できそうな文章の書き方がたくさん紹介されています。私はサラリーマンをしていた時に、「議事録は何のためにかくのか?議事録は何を意識して書けばいいのか?」と常に迷っていたのですが、この本を読んでから、何を書けばいいのかが分かって議事録作成にも時間がかからなくなり、先輩にも議事録が分かりやすくなったという言葉をかけてもらった記憶があります。

もし、議事録のとり方にに悩んでいる私と同じようなサラリーマンの人がいたら、ぜひこの本を読んでみてほしいと思います。

また、サラリーマン以外でも、とりあえずうまい文章を書けるようになりたいと考えている人がいるなら、まず読むべき本としてこの伝わる・揺さぶる!文章を書くの名前を挙げたいと思います。

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伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

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