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ストックビジネスの教科書 大竹啓裕

「ストックビジネスの教科書」という本はレンタルオフィスを経営している大竹啓裕氏によって書かれたビジネス書でストックビジネスというものの大切さについて述べられています。

著者はビジネスには2つのタイプがあると主張しています。それがフロービジネスとストックビジネス。フロービジネスというのは仕事量と比例して収入が増えていくタイプのものです。多くの人が仕事と聞いてイメージするものはこのフロービジネスになります。

例えば、私はWEBライターとして日々の生計を立てているのですが、私の仕事は記事を書いてその記事の単価に応じた報酬をもらうと言うビジネスになっています。これは典型的なフロービジネスになります。

これに対してストックビジネスというのは自分が働かなくても、その仕組みさえ作ってしまえば、自動的に定期収入が入ってくるというタイプのビジネスになります。このストックビジネスの代表的なタイプが不動産になります。著者は不動産ビジネスのことを究極のストックビジネスと表現しています。一度入居者が集まってしまえば、自分はほとんど作業をしなくても定期的に収入が入ってくるビジネス、これがストックビジネスになります。

筆者はこのフロービジネスとストックビジネスを比較して、ストックビジネスのメリットを述べるために同じ士業である税理士と弁護士を比較すると言う形で例を出しています。士業という仕事は独立しやすいということもあり、独立志向が強い人が目指す仕事になります。この士業の中でも特に人気があるのが税理士と弁護士というものになります。ただ、筆者は税理士と弁護士を比較した時に税理士の方が経営が安定する可能性は高いと主張しています。その理由は税理士が一度顧客と契約すると、その顧客とは顧問契約という形でずっと毎月契約が継続されていき、定期的な収入が入ってくるためです。

これに対して、弁護士の場合は一度の裁判の報酬は大きいですが、裁判が終わった後に仕事が継続することがありません。したがって、弁護士はフロー型のビジネスになるため、いつまでも仕事に追われることになる可能性が高いとしています。このように2つの士業を比較することによっても、ストックビジネスの優位性を述べています。

筆者自身もレンタルオフィス経営や会議室をレンタルするといった形で月契約を行っており、定期的な収入が入ることにより事業が安定したと述べています。一度仕組みをつくると定期的な収入を上げて経営を安定させてくれるストックビジネスというものの重要性とそれをどのように作り上げていくべきかということについて教えてくれるのが、このストックビジネスの教科書です。

自分が働かなくても定期収入が入る方法が学べる

この本を読んだことで私の考え方に大きな変化が起きました。私はフリーランスとして活動しており、以前はいつも仕事に追われている生活を送っていました。何とか生活は出来るくらいの収入はあるのだけれども、毎日10時間近く働いている状態で、仕事以外のことがほとんどできないような状態でした。忙しいうちはそれなりに充実感もあり、そこまでつらいと感じることは無かったのですが、家族から「いつも忙しそうでほとんど話もできないね…。」ということを言われる機会が多くなり、自分の中でも「このままの働き方で本当に良いのだろうか?」という疑問が湧いてくるようになりました。そんな時に出会った本がこの「ストックビジネスの教科書」でした。

この本の内容は忙しい生活を何とかしたいと言う思いと、とはいえ仕事を減らすと収入が減ってしまうというジレンマを抱える私には目から鱗が落ちるような内容でした。ライターの私の仕事内容は記事を書けば書くほど、その仕事量に比例して収入が増える典型的なフロータイプのビジネスのため、どうしても仕事量を減らすことは出来ません。フロービジネスで仕事量を減らしたいと思えば、その仕事一つ一つの単価を上げることが大切になります。ただし、ライター業において、いきなり「報酬を2倍にして下さい。」といったような交渉を行うことは困難です。

このような場合、仕事の忙しさから逃れたいなら方法は一つ。それが自分が働かなくても定期的な収入が入るタイプのビジネスを行うこと。ここで私が考え始めたのはサイトを運営して、そこに広告を貼ることで収入を得るアフェリエイトやアドセンスといったビジネスモデル。これらのビジネスであれば自分がせっせと作業をしなくてもある程度自動的にサイトが収入を稼いでくれることになります。現在はライター業と並行してサイト運営もこなすようになったため、ライター業の収入に加えて、サイトからの広告収入が入ってくるようになったため、少し仕事の忙しさからは解放されてきました。

ただ、サイトから広告収入を得るというビジネスはやはり月々の広告収入に変動があるため、完全なストックビジネスという事はできません。今はこのライター業とサイト運営の2つをこなして、貯金したお金で不動産を買い、究極のストックビジネスである不動産事業を手掛けたいというのが私の目標です。

このストックビジネスの教科書を読んだことにより、仕事に追われるフリーランスの仕事から収入を減らさずに余裕を持って生活できる道筋を見つけることが出来ました。


忙しさに追われている方は必読です

まず、おすすめしたいのは私のようなフリーランスの方。特に忙しさに追われているフリーランスの方には必読して欲しいと思います。フリーランスの場合、どうしても明日の仕事がどうなるか分からないため、仕事があるときに仕事を詰め込んでしまうため、結果的にオーバーワークになってしまいがちです。このようなオーバーワークから抜け出し、かつ仕事が無い不安から逃れるためにはいかにしてストックビジネスを持つかという視点が重要になってきます。自分がその立場になれば分かると思いますが、ストックビジネスで数万円くらいでも定期的に収入があるというのは、かなり精神的な安心感を得ることができます。フリーランスの精神安定剤といった意味でも、ぜひストックビジネスの構築ということを考えて、ビジネスを展開する視点をこの本を通して手に入れてほしいと思います。

また、忙しいビジネスマンの人で、給料以外の収入源を見つけたいと考えている人にもおすすめです。最近は社会的にも副業を容認しようという風潮になってきていますが、とはいっても忙しいサラリーマンが本業以外で副業を行うというのはなかなか至難の技だと思います。その点、ストックビジネスであれば一度仕組みを作ってしまえば、自分自身が何か作業に追われるといったことは無いので、比較的取り組みやすいものになります。また、このストックビジネスが軌道に乗って収入が増えてくれば、早期リタイアや独立の道筋も見えてきます。本業以外でも収入源を持ちたいというビジネスマンがその方法を考える時にもこの本は参考になると思います。

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ストックビジネスの教科書

ストックビジネスの教科書