ビジネス書籍ユーザーレビュー

ビジネス関連書籍の紹介日記です

仕事は楽しいかね? デイル・ドーテン

デイル・ドーテンの「仕事は楽しいかね?」です。仕事をしていく中で、目標を定めたり、予算を設けたりすることは多々あるかと思います。
昨年の自分の成績を超えるようにしよう、予算はいくらだからその範囲内でどこまでできるか試してみようなどなど、挙げてみればきりがないでしょう。

しかし、本書は違います。目標を定めてはいけないというのです。むしろ、目標を定めることで、仕事はつまらなくなってしまうというから驚きました。

本書は主人公と老人(マックス)が出会い、主人公からの問いかけに対して老人が答えていく形となっています。給料もあがらない、真面目に働いているのに上司に評価されない、どうして仕事が面白いと言えるのか、そんな問いかけから本書は始まっていきます。ビジネス書を読んで自己啓発を行おうとしている方ならば一度は主人公と同様に仕事に取り組む姿勢を考えてしまったことがあるんじゃないでしょうか。

老人は、主人公の問いかけに対して様々なアドバイスを話してくれます。しかし、主人公にしてみると、今までの自分の常識では考えられないようなアドバイスです。目標を捨てなさい、明日は今日と違う自分になるんだよ、と今までなかった視点でアドバイスを送る老人は時折厳しさも見せます。

目標をたててもその目標が達成されるまで世の中は待っていてくれるのかい?
日々の変革が大事だという老人は毎日新しいことを試してみる(=目標へのアプローチ方法を変える)ことが大事だと述べている訳です。

ストーリー形式で進んでいく本書は試してみることに楽しさを覚えてほしい。あらゆるものを変えていって、さらにもう一回変えてみよう。
新しいアイディアが出てきたときそれにふさわしい人物でいられるかと挑戦を促し、試行錯誤を繰り返していこう、と自己の変革を進めている一冊となっています。優しい口調で老人は諭すように話を進めていきますが、言っていることはかなり厳しい内容となっています。

トライ&エラーを繰り返していくことが重要

私がこの本に出会ったのは、会社の最初の社内勉強会でのことでした。経営コンサルタントの先生が本書を指定したため、購入しました。

最初は、そもそもタイトルが「仕事は楽しいかね?」のため、そういう仕事は楽しいからもっと頑張ろう的な読み物だと思っていました。つまらないと思いながら仕事をしていても効率が悪いから、仕事に楽しさを見つけて効率よく仕事をこなそうという内容だろうと、あたりをつけて読んでいましたが、読んでみると考えていた内容とは真逆でした。目標は捨ててはダメだろう、とビジネス書として大丈夫なのか心配してしまうほどでしたが、そこはやはり自己啓発のための書物、新しい切り口の考え方を提示してくれました。

読書に際して、当時私の会社では業務に慣れよう慣れようと前任者の敷いてくれたレールをひたすら脱線しないように踏襲することに専念している状態でした。昨年はこうやって数字を出していたから、前任者はこのやり方でやっていたから、と自分自身で考えるのをやめ、後追い後追いに徹していたことが思い出されます。

よくよく本書を読んで考えてみると、前任者の後追いをするだけでは、前任者の数字を超えることは不可能ですし、ともすれば既存のやり方に縛られて新しいことに挑戦する気概が湧かなかったでしょう。本書でも度々出てくるワードですが、前任者の敷いたレールを進むだけでは、昨日の自分とは違う自分になれるはずもなかったのです。

また、『あるべき状態より、よくあること』というセリフはいざ実践してみようと思うと難易度が非常に高かったです。日々の業務にとらわれながらも、書類や道具をあるべき状態に戻したうえで、さらに良い状態を作り出していくというのは現在の考え方を根本から変えないと実行できない、付け焼刃ではどうにもならない程難しい内容でした。字面でみると随分簡単な印象を受けますが、大抵はまずさらに良い状態は思いつきません。

こちらも前述と同様に、トライ&エラーの繰り返しでより良くしていくことが大事、試すことを継続する事が何よりも大事だということになるのでしょう。より良いアイディアを試してみてさらにそれを良くしていく、歯車が噛み合い、連鎖的に進めていくことができればそれは確かに仕事が楽しくなるな、と読後に思いました。

自分の仕事が面白いを思えない人におすすめ

本書は自分の仕事が面白いと思えない、そもそも仕事って楽しいものではないだろう、と思っている人にオススメです。
騙されたと思って一度本書を手に取り読んでみてください。おそらく一度読んでみただけでは、騙されたと思うでしょう(笑)

ただ、二度三度読んでいき、少しずつ本書に書かれていることを実践していくと読後の感想が変わっていくと思います。過激な物の言い方だけど、こういう意味だったのか、と気付くはずです。そして、気付くことができれば実践の仕方がさらに良く分かると思います。
昨今、書店には様々な自己啓発の本が並べられていて、どれを読んでいいか分からないと思います。手に取ったところから読んでみてもいいかもしれません。
それも試してみることの一つです。大事なことはその一歩を踏み出して二歩目も散歩目も踏み出すことであると本書を読んで私はそう思いました。仕事に楽しさを見いだせるよう自分自身を変えるきっかけとして本書をご紹介いたします。

cyblog.jp

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)