読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ビジネス書籍紹介日記

ビジネス関連書籍の紹介日記です

トークいらずの営業術 メンタリスト DaiGo

人の視線の動きや筋肉のこわばり等を見抜いて、考えを当てる事で有名になったメンタリスト・DaiGoさん著作の本です。

書籍記載のプロフィールによれば、現在は企業のコンサルタントとしても活動されています。

本の内容は、特別な話術なしに営業を成功させる秘訣についてです。
営業で成果を出す為には、トーク力を鍛える必要があるのではないかと考えてしまいますが、DaiGoさんはそれを否定しています。

 しゃべりすぎる人は信頼を得られないとし、トーク力より大切な「観察力」「判断力」「行動力」「説得力」「忍耐力」について説明しています。

例えば、野球場で多くのビールを売りさばくカリスマの売り子は、セールストークは新人とほぼ同じ内容なのに、周りを見て、周りの様子に気付いて移動し、タイミングの良い声かけをしているので売上が何倍も違います。

その売り子の例を導入として、まず、「観察力」の章では、商品を買ってくれそうな相手かどうかを見極める大切さと、人の仕種に表れる相手の本心の見極め方が具体的に解説されています。
また、観察により、今回は相手が買う気がなさそうだと勘付いた時に、良い印象を残し、次の機会に繋がるような、ある3つの心遣いについても触れています。

「判断力」と「行動力」の章では、迷いを生まない為のルール作りの方法がわかります。
営業において、攻める時と控えた方が良い時の判断や行動が重要だと頭ではわかっていても、いざという時に心を迷わせるような出来事や、面倒だと思う心理が働いて、決意したようには動けないことがあります。
それらを解消する為のルール作りについて、書かれています。

「説得力」の章では、トークの事についても言及されています。と言っても、トークで何を話すかというような、トーク力が必要な手立てではありません。
話すスピードの気をつけ方や、相手に否定された際の対処法等です。
否定意見を否定で返して再アピールすると、嫌な印象を与えてしまいます。同じ話の内容でも、言い方の工夫が必要だと説明しています。

「忍耐力」の章では、ただの我慢で始終するのでなく、ストレスをコントロールする大切さと、どんな種類のものがストレスの解消になるかが学べます。

最後は、「勝てる営業になる」為のまとめがあります。
また、契約成立後のフォロー等、売って終わりにしてはいけないという事も注意しています。

営業力を高める5つの力を学べる

全体を通してのDaiGoさんの主張は、自分がいかに苦しまずに効率上げて進んでいくのか、相手をいかに気持ち良くさせるのかという事だと感じます。
この本は、営業を成功させるためのものですが、自分の気持ちの有様を考えたり、時間管理の方法を考えるのにも役立ちました。

もちろん、営業を成功させる術としての内容もしっかりしています。
「観察力」の章では、手や足の動きや、どのような言葉を発するか等によって、相手の心や、誰に決定権があるのかを見極める方法等が詳しく説明されています。
文章自体は、とてもわかりやすいです。
ただ、それらを覚えてその観察力をすぐに自分のものにするのには時間がかかるかも知れません。

けれど、「判断力」や「行動力」の章に書かれたルール作りは、すぐにでも実行に移せます。
例えば、何か判断に迷った時の為に、あらかじめルールを決めておく事や、TODOリストを絶対に守れるようなルールにする等です。

複数の事を同時で行わないといけない場合や、一定の期間で多数の用事をこなさないといけない場合、こちらを先にやった方が得かも知れないとか、でもやはりこちらを先にした方がいいのではないかとか、あれこれ考えて迷う時間が多くなってしまい、実際に物事を行う時間が少なくなってしまったり、焦った対応をしてしまうような事がたまに起こります。
そういう場合でも、Aという種類の仕事とBという内容の仕事では、必ずAの方を優先させる等、あらかじめ決まっていれば迷わずに済みます。

例では、急なクレーム対応をする際にどんな方法をとったらいいかをあらかじめ決めておくという事や、ランチのメニューに迷った際にどうするかを決めておく事が紹介されていますが、様々な状況に当てはまると思います。

時間管理術と言えば、タイマーを使う方法もあり、効果がある場合もありますが、気持ちが乗らない時には効果がなかったり、体に無理が出てきてしまう事もあります。
このルール作りや、別に紹介されているTODOリストの実行の仕方は、優先順位を自分で考えなくてはいけませんが、何よりもシンプルで、余計な事を考えずに済み、実行しやすいと思いました。

口下手でも営業をがんばりたい人におすすめ

営業のベテランの方にはこの本の内容は易しすぎるかも知れませんが、口下手でも営業職でがんばりたい方や、営業が本職ではないけれど営業のような事をする必要がある方にはぜひオススメします。
また、達成したい目標があっても、周囲の人や突発的な物事等にまどわされてしまって、うまく物事が運べないと感じている方や、ついだらけてしまって色々な事を後回しにしてしまっている方にも役立つ本だと感じます。

DaiGoさんが、以前のメンタリストブームの際の自分について語っているのを、いくつかのテレビ番組で見た事がありますが、その当時は、失敗したらどうしようとか、完璧にやらなくてはいけないというプレッシャーがやはりあったようです。
けれど、現在は、自分が楽しくやれる方に向かうように物事を行うようになったというような旨を話していました。
その考えは、この本にも反映されていると思います。
この本は、相手を気持ち良くさせるだけでなく、自分自身も気持ち良く働けるようにと書かれています。
がむしゃらに頑張るだけでは間に合わない時や、空回りしているなと感じる時に読むと、新たな発見があると思います。

career-theory.net

トークいらずの営業術

トークいらずの営業術