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できる人は超短眠! 堀大輔

「できる人は超短眠!」の著者は掘大輔さんという方です。現在は「社団法人日本ショートスリーパー育成協会」の理事長をされている方なのですが、睡眠については専門家ではありません。大学で睡眠研究をしていたわけでもありません。

しかし、多才な方で音楽活動をしたり、持ち前のデザインセンスで画家としても活躍したりしていて、速読の達人として某テレビ番組にも出演された方なのですが、元々は8時間睡眠の日常を送っていました。多才が故にまったく時間が足りない事となり、若いころから続けていた「独自の睡眠研究」のノウハウを生かしショートスリーパー(短時間の睡眠でも健康を保っていられる人)に自らなられた人なのです。たった2か月程度で「45分睡眠」を習慣化されたようです。

 今は「Nature sleep」という短眠カリキュラムの講師をされています。

余談ですが、過去の受講生の中には著者が、会社の雇われ時代に健康診断を受けた際の担当医もいて、立派にショートスリーパーになったという話もあるようです。

いわゆる、「8時間睡眠の提唱本」や「朝5時に起きるには?」とか「3時間睡眠の健康被害」のような睡眠についての重要性や危険性を論理的に示唆する本は多々あれど、本書はいわゆる「ショートスリーパー」になって1日の生産性を上げてみませんか?という本であり、近年語られる「睡眠不足は生産性が下がる」という定説を否定するところから始まる「とんでも本」のような内容なのですが、著者自身も本書の中で語るように、「とんでも本」ではなく「理論に基づいた短眠のすすめ」といった内容になっています。

本書は近年の睡眠研究の定説について真っ向勝負で批判するような過激なものでは決してなく、著者が18歳から始めた独自の睡眠研究や本職の睡眠学者とのディスカッションを基に近年の睡眠の概念に対する逆説を唱えていき、最終的にはショートスリーパーになるためのメソッドを心底丁寧に指南する本となっています。

最初は睡眠に対する既存の知識や先入感があるため、少し抵抗がある内容かもしれませんが読み進めていくうちに、睡眠に対する思考が簡単になり、最終的には「ショートスリーパーに無理なくなれそう!」と感じる事ができる本となっているとおもいます。

また「睡眠」という現象について、冒頭の部分で非常に分かりやすく調査や研究の概要に触れた上での逆説を唱える本のため、「睡眠とは?」という大元の事を知れる本でもあるのです。

睡眠についてに常識を知ることができる

本書の内容説明で少し触れましたが、まずこの本を読み進めることで学べることは、知ってそうで知っていない、「睡眠に対する常識」について知る事ができます。

テレビや雑誌、スマホのニュースアプリでは様々な睡眠に対する事が話題となる世の中ですが、そのせいもあってか意外に睡眠に対する知識は断片化されています。
まず、「睡眠の常識」について広く深く学ぶことができるのです。


次に学ぶことができるのは近年、展開され続けている睡眠の研究や常識についての「あいまいさ」について知る事ができます。冒頭の方では、「睡眠に定説はあるが定義がない」という事実関係から入り、睡眠と健康の因果関係などに触れ最終的には睡眠に対する常識を総じて180度ひっくり返してきます。


「睡眠」という概念のあいまいさと、眠りと関連して起きる事象について本書は触れていき、逆説を語っていく本となりますので睡眠に対するこの世界の正とされる常識と、「180度逆な、新しい睡眠の常識」について学ぶことができるのです。

例えとして本書の内容を一部、健康面にフォーカスして噛み砕いて紹介してみると、

「眠ることで免疫力があがり風邪を引かなくなると世間はいいますが「風邪を引いたかな?」と思うのは朝方の起きてからではないですか?それもそのはず、寝ているときは体温が当然下がり、日中の生活と比べて代謝が落ち、睡眠中は逆に免疫力が落ちています。朝方に喉が痛いと感じるのは季節柄の乾燥のせいもありますが、免疫力が下がって風邪の菌に一気にやられる状態なのです。たくさんの睡眠は動的な疲労(運動などで起きた疲労)は回復しても、免疫力はもちろん体温が低い分落ちますし、デスクワーク等の静的な疲労は回復しきらないのです。」といったような内容を本書では各項目に分けられていて、慎重にに睡眠に対する逆説を知る事ができる本となっています。

ある程度「睡眠の既成概念」が取り払われたら、次は「短眠」になるためのメソッドについて学ぶことができます。

著者は短眠達成のために7つの習慣メソッドを設けルールブレイク(決まりを破る)危険性について前項で説いた上で、「短眠の始め方」や、「続け方」、「記録の付け方」「昼間の仮眠と短眠の関係の重要性」などを指南してくれます。途中の「睡魔の発生メカニズムと対処方」についての話は普段のビジネススキルとして非常に勉強になりますし、今度は「睡魔」に対する常識と現実の違いを知ることができるので、最後まで読み飽きず学べる本です。

そして、最後の最後に著者のショートスリーパー講習の受講生の「短眠日記」が綴られており、「ショートスリーパーを目指すと、どういった生活になるのか?」ということについてもモデルケースとして簡単に知る事ができます。

睡眠に対して悩みをもっているビジネスパーソンにおすすめ

本書の内容と学べることについて触れてきましたが、私は「ショートスリーパーになりたい」と思っている方ではなく、睡眠に対して不満や悩みを持っているビジネスマンやキャリアウーマンにこそ、むしろおすすめしたいです。

近年の情報社会において、様々な知識や定説がシェアされる時代は非常に便利な世の中になった一方で、その「定説」の概念に縛られ、自らの思い込みで健康に限らず様々な「不調」を感じる事があるかと思います。

特に睡眠という分野には「不調」と感じる方が多い気がします。
それもそのはず、「睡眠」は普通の取り方をしていれば、単純計算で人生の1/3は寝ている事となるのですから、研究量も多いですし、取り上げるメディアも必然的に多くなります。
「情報量が多い=自らの解釈での思い込み」による束縛が生まれてきて当然です。

短眠生活を手に入れて一日の時間と生産性を手に入れたい方にも、もちろんおすすめですが、今「残業続きで睡眠が確保できず体調が悪い」とか「うまく寝れない」や「たくさん寝ているのに疲れが取れない」などの不満や悩みを持っている現代人にこそ、おすすめの本かとおもいます。何故なら睡眠に対する悩みが180度変わるので、今まで思っていた睡眠の悩みや不満がきれいになくなる事や、気が楽になる可能性があるからです。


本書で語られる「短眠」は私も最強のビジネススキルだとおもいます。時間が確保できて、睡眠時間が短くても気力が確保できて、逆に生産性が上がり自分の趣味にも時間が割ける事ほど素晴らしく創造的なスキルはありません。

「時間が足りない」と思っている人も「睡眠」に対して不安や不満がある方も一度、
今回ご紹介した著書を読んでみてはいかかでしょうか?

www.lifehacker.jp

できる人は超短眠!

できる人は超短眠!