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ビジネス書籍紹介日記

ビジネス関連書籍の紹介日記です

伝えることから始めよう 髙田明

ビジネス書籍

この本は、ジャパネットたかたの創業者、髙田明さんの自著です。そして、商売をしていくうえでもっとも大切だと髙田さんが考えておられる「伝える」ことについてまとめられています。テレビショッピングで家電やパソコンなど、様々な商品を売り続けてきた髙田さんならではの視点がもりだくさんとなっています。

特に「伝える」ことについて、かなりページが割かれています。経営者がここまで「伝える」ことについて触れている本やコンテンツは、あまりないのではないか、と思うくらいに書かれているのです。

 髙田さんといえば、あの高い声で商品の説明をし、どんなことができるのか、どんな未来が待っているのか、をわかりやすく親しみやすく伝えてくれていました。毎日、テレビを通じて視聴者に「伝えて」いたのです。

そんな髙田さんだからこそ、「伝える」ことがいかに大事なことなのか、よく考えておられることがこの本からよくわかります。

そしてこの本では「伝える」ことと「伝わる」ことについて、さらにコミュニケーションや変化についての考え方までも網羅されています。その中で、家業のカメラ店がいかにしてジャパネットたかたに生まれ変わっていったのか、このストーリーも描かれていますので必見です。

また、本では髙田さんの生い立ちやジャパネットたかたを創業するまでの流れ、どんな商売をやってきたのか、そこで何がうまくいって何が失敗したのか、なども垣間見ることができます。いずれも生々しいお話が盛り込まれてあり、臨場感を味わうことができます。
「カメラ店なのにそこまでやっちゃうの?」と思うようなことも盛り込まれていて、読んでいるうちに引き込まれていきます。その中でも「伝える」ことが肝心要の要素として置かれているのです。

「伝える」ことを私たちに語ってくれる本は世の中にいろいろありますが、この本はその中でも異色です。20年以上、「伝える」ことを仕事にしてきた髙田さんならではの視点、体験がとてもたくさん収録されています。

「伝える」とは言葉だけなく熱意が大切である

伝えるとはどういうことか、がよくわかる本です。伝える手段として言葉がよく用いられますが、髙田さんはそれだけではなく、身振り手振りや顔の表情、声の大きさやトーンも「伝える」手段として用いておられました。これらの要素が噛みあって初めて、「人に伝わる」ようになっていくのです。

私はこの本を読んでから「伝える」ことに意識を向けて仕事を進めてきました。チームを組んでプロジェクトを進行しているのですが、いくらこちらが伝えようとしても伝わらなければ意味がありません。それは言葉だけではなく表情、しぐさ、声などいろいろな要素が絡み合っていて、どれか一つでもかみ合わなければ伝わらないのです。

そんな場面をなんども経験しながら、チーム内でのミーティングや取引先との打ち合わせで伝えたいことが伝わったときには、喜びでいっぱいでした。打ち合わせでは顔と顔を合わせて話を進めていくので、言葉だけではなくいろいろな要素が必要になります。顔の表情が暗かったら、こちらの情熱やエネルギーは伝わりません。

それが言葉にも乗りません。身振り手振りが無ければ、こちらの熱意や必死さが相手になかなかわかってもらえなかったり、言葉を間違って受け取ってしまわれることもあります。髙田さんはテレビショッピングという場でそれを実践し続け、結果を見続けてこられたからこそ、言葉だけではなく熱意やミッションがしっかり伝わる人であったのです。

また、「伝えていないのはそこに無いのと同じである」ことも学べました。言いたいことがあっても伝えなければ意味がありません。問題が判明してもそれを指摘しなければ問題になることはありません。そして解決策や提案も陽の目を観ることがないでしょう。

これらを相手に理解してもらうためにはこちらが伝える必要があります。当たり前と言えば当たり前ですが、これができている人は非常に少ないのではないでしょうか。だからそこかしこで誤解を生んだり、嫌われるセールスマンが増殖しているのです。伝えるということが仕事にいかに大事な要素なのか、活字で読むことで改めて認識できました。

人と接する仕事をしている方におすすめ

人と関わる仕事をしている方に、ものすごくおススメです。伝えることでコミュニケーションの素地ができていき、伝え続けたり聞き続けていくことで、コミュニケーションが成立し、仕事の成果へとつながっていくからです。

そして、伝えることで「伝わる」人へと進化できます。いくら伝えても伝わらなければ意味がありません。ときには余計な誤解を生むことすらあります。伝わることが大事なのです。ですが、伝えることをしなければ伝わることはありえないのです。伝えていくことで伝わるようになるのです。

髙田さんはジャパネットたかたでのテレビショッピングを通じ、伝えることから始めることの重要性や有益性を肌身で感じ続けてこられたのです。だから伝えることから始めようというメッセージを私たちに投げかけてくれています。それによってコミュニケーションができますし、仕事や商売をもっともっと加速させて大きな利益を生み出すことに直結するからです。

営業職やセールスマンはもちろんですが、技術や技能を生業にしている方も、人と接することが多いですので、ぜひおススメです。

business.nikkeibp.co.jp

伝えることから始めよう

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