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ビジネス書籍ユーザーレビュー

ビジネス関連書籍の紹介日記です

プロフェッショナルセールスマン 「伝説の営業」と呼ばれた男の壮絶顧客志向 神谷竜太

プルデンシャル生命でトップセールスを独走していた、甲州賢という方のセールスノウハウについての本です。顧客や顧客の社員の徹底的に幸せにする為の、最適プランを提案するため、甲州賢さんがいかにその場を切り抜けて、事前の準備に怠らないかを詳しく記載されています。1つ1つのエピソードが短く、また完結しているのでスイスイ読めるのも嬉しいです。

そんじょそこらのトップセールスマンではありません。トップセールスの中のトツプセールスが考えるノウハウがかなり詰まっています。

正直言うと、エピソードがすごすぎて、ノウハウというよりも、甲州賢の「生き様」を如実に描いた本となっています。小手先のセールスノウハウでは勝てない、と思うのが率直な気持ちです。一日の生活態度からして、考え方が違います。

ここまでやれる方はまずいないだろうと思うのと、みんながみんな、このような人だったら息が詰まって駄目になると思います。一部の才能がある人ができる完璧主義、そういう形容ができると思います。

強烈に残ったエピソードとしては「お客様のアポイントの前にお腹を壊したら嫌なので、てんぷらのころもを食べない」という徹底さです。私も以前に生命保険のセールスをしていましたが、ここまではできませんでした。無理です。そういう意味では、読み進めるにつれて最後は羨望というか、頼れる上司みたいなまなざしで本を読んでいました。

読み進めても、不思議に嫉妬や「この人は本当自慢する人だなあ」という感情は湧きませんでした。冒頭からわかる話ですが、この伝説のトップセールスマンは42歳にしてお亡くなりになっています。

それが影響しているのでしょうか、共感する所が多かったです。もし生前のエピソードで彼がまだ生きていたならば、うがった見方で読んだかもしれません。でも彼のいくつものエピソードを読むにつれて、個人ブランドでのセールスがいかに大変か、また誇りを持ってやれば道が開ける、という事を改めて感じさせる本でです。

個人セールスとしての、自分の磨き方

プロフェッショナルセールスマンを数々あるエピソードを実践すれば、あきらかに営業マンとしてレベルが上がります。サラリーマン根性や、他人にぶら下がる指示待ち社員では生きていけないということが、痛感させられます。自分は生命保険のセールスからメーカーのルート営業に転職しましたが、本当に自分は足るんでいるんだなあと感じます。思いっきり自分を叱咤されたような気分になります。

例えば商談中の際には「商談中の為、いついつまでの時間まで電話がとれません。商談が終わりましたら改めてこちらから電話します」と商談ごとに留守電のメッセージを更新するというプロフェッショナルな所は、身が引き締まります。

ある時は社内の事務員に調べ物を依頼して、2時間もたって何も連絡がなければ駄目だしもしちゃいます。自分に恐ろしく厳しいですが、お客様のためなら他人にも厳しく問いただします。ですので最近馴れ合いになって、仕事もただただ淡々とこなしている方には、是非この本を読んでほしいです。

たるんだ意識が目覚める人もいるかと思います。このような姿勢はルート営業の自分にも役に立ちました。もちろんこの方の内容を100%実践はできません。私は彼の食に対するエピソードの内容をアレンジして、食べる量を腹7分目程にしました。今までは好きな物をすきなだけたべて、食後はまったりとしていましたが、彼の食当たりを考慮しててんぷらの衣を食べないというエピソードに感化されました。

食の食べ方も意識する事によって、午後の営業活動もメリハリが出てきました。また彼はお客さんにすね毛を見せないために、膝までくる長いソックスを履いています。自分もそれを実践しています。

プロフェッショナルセールスマンを読んだ事によって意識は変わりました。もちろん読んだ当初は興奮してあれもこれも実践しようと思いますが、まずは自分のできる事を意識してやり始めました。はっきりいうと、たるんだ営業マンがいきなり、すべて彼のノウハウを実践する事は無理です。

子供がウオッカを飲むようなものです。小さな部分から意識変革できる、そのような面でも役に立ちました。

営業の方々におすすめ

エピソードの中には実践できるいくつものノウハウがあります。勿論、個人ブランドの比重が多い生命保険、証券会社、人材派遣の方、自動車のディーラーなどにも参考になるでしょう。

個人的にはメーカーの営業マンに是非読んでほしいです。メーカーの営業マンですと新規開拓のチャンスは少ないですし、個人のブランドが丸々勝負の、甲州賢さんの生き様は意識改革にうってつけです。

後は中小企業の社長さんにも是非読んでほしいです。このような営業マンはなかなか見る事がないでしょう。社員の皆様に内容をかみくだいて伝えるのもいいと思います。もちろんこの内容をそのまま社員に「やれ!」といつてもできないと思います。

まずは彼の生き様と情熱を感じとってもらえればと思います。できれば引きこもりの人達にも読んでほしいです。

自分の立ち位置と真逆な生き方をした人の本は、心を打たれる可能性があるからです。意識のもちようだけで、こんなに人生が変わるんだと伝えれる本だと思います。

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